カンボジアの概要
アンコール遺跡を擁するメコン流域の立憲君主国。
基本情報
カンボジアはインドシナ半島南部に位置し、豊かな熱帯モンスーン気候に育まれた水稲文化とクメール文明の遺産を受け継ぐ国である。首都プノンペンをはじめ、かつてクメール王朝が繁栄したアンコール遺跡群は世界遺産として知られる。近年は縫製業と観光を中心に経済成長を遂げ、東南アジア諸国連合(ASEAN)の一員として地域統合にも取り組む。
- 正式名称
- カンボジア王国
- 通称
- カンボジア
- 国コード(数字3桁)
- 116
- 国コード(英字3桁)
- KHM
- 国コード(英字2桁)
- KH
- 推計人口
- 1,700万人 (2023)
- 人口密度
- 約95人/km²
- 主要言語
- クメール語
- 主要宗教
- 上座部仏教
- 国歌
- Nokor Reach(王国)
- 国際電話番号
- +855
- インターネットTLD
- .kh
歴史
9世紀に成立したクメール王朝の栄華と、20世紀後半の内戦・クメール・ルージュ体制を経て1993年に立憲君主制が復活した。
古代扶南・真臘王国から9〜13世紀のアンコール期に最盛を迎えたクメール王朝は、石造寺院や高度な灌漑網を築いた。19世紀後半にフランス保護領となり、1953年に独立。1970年代にはベトナム戦争の余波と内戦で社会が崩壊し、ポル・ポト政権下で大量虐殺が行われた。1991年パリ和平協定と国連暫定統治を経て1993年に選挙による新王国が成立し、復興と国際社会への再統合を進めている。
地理・気候
中央平原をメコン川とトンレサップ湖が潤し、周囲をダンレク山地・カルダモン山脈が囲む盆地状地形
熱帯モンスーン気候
- 面積
- アジア / 181035 km²
- 首都
- プノンペン
- 最大都市
- プノンペン
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- トンレサップ湖
- 隣接国
- タイ, ラオス, ベトナム
政治
政治体制: 立憲君主制(選挙君主制)・議会制民主主義
経済
通貨: リエル (KHR)
GDP(名目): 30.6 10億米ドル (2023)
GDP(PPP): 92.4 10億米ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: クメール語
時間帯: インドシナ時間(ICT)
文化・習慣
民族集団
クメール人, チャム族, ベトナム系, 華人, プノン族, クメール・クロム
平均寿命
約70歳
識字率
約83%
国民的スポーツ
プラダール・サレイ(クメール式ボクシング), サッカー, ボッカタオ, セパタクロー, バレーボール