基本情報

キルギス共和国は中央アジアのほぼ中心に位置し、国土の約9割を標高1,000m以上の山岳が占める「屋根の国」である。 豊かな草原と高原湖は古来より遊牧文化を育んできた。旧ソビエト連邦から独立後は大統領制共和制を採用し、比較的開かれた 政治体制とビザの緩和策で観光立国を目指している。金鉱・水力資源に恵まれる一方、経済規模は小さく、 出稼ぎ送金への依存やインフラ整備の遅れが課題となっている。

正式名称
キルギス共和国
通称
キルギス
国コード(数字3桁)
417
国コード(英字3桁)
KGZ
国コード(英字2桁)
KG
推計人口
740万人 (2024)
人口密度
38人/km2
主要言語
キルギス語, ロシア語
主要宗教
イスラム教(スンニ派)
国歌
Кыргыз Республикасынын Мамлекеттик Гимни(キルギス共和国国歌)
国際電話番号
+996
インターネットTLD
.kg

歴史

テュルク系遊牧民の伝統を継ぎ、1991年のソ連崩壊と同時に独立した若い国家。

古代より突厥やウイグル、モンゴルなど数多の遊牧帝国が興亡し、シルクロード交易の要衝として栄えた。 19世紀にロシア帝国の版図に組み込まれ、ソ連時代にはキルギス・ソビエト社会主義共和国として再編。 1991年8月31日に主権を宣言し独立を達成した。独立後は二度の政変(2005年チューリップ革命、2010年騒乱)を経て 憲法改正を重ねながら民主化と大統領権限の調整が続いている。

地理・気候

天山・パミール山系の鋭い峰と氷河に削られた渓谷、標高1600m超の高原湖と草原が国土を覆う。

大陸性気候(高地は高山気候)、一部低地はステップ気候

面積
アジア / 199951 km²
首都
ビシュケク
最大都市
ビシュケク
海岸線の有無
主要湖沼
イシク・クル湖, ソンクル湖, チャティルクル湖
隣接国
カザフスタン, ウズベキスタン, タジキスタン, 中華人民共和国
資源
金, 水銀, 石炭, アンチモン, ウラン, 水力エネルギー, 羊毛, 高山薬草, クルミ林, 大理石, 希土類, 氷河水, 観光資源, 天然ガス(小規模), 石油(小規模)

政治

政治体制: 大統領制共和国

経済

通貨: ソム (KGS)

GDP(名目): 139億 米ドル (2023)

GDP(PPP): 418億 米ドル (2023)

言語・時間帯

主要言語: キルギス語, ロシア語

時間帯: キルギス時間

文化・習慣

民族集団

キルギス人, ウズベク人, ロシア人, タジク人, ウイグル人, ドゥンガン人, カザフ人, タタール人, トルコ人

平均寿命

71.2年

識字率

99.0%

国民的スポーツ

コクボル(馬上球技), レスリング(クレシュ), サッカー, バンディ, 乗馬射的, アイスホッケー, バスケットボール

国旗

キルギス 国旗

国章

キルギス 国章