カザフスタンの概要
世界第9位の国土を有する世界最大の内陸国。豊富な地下資源と多民族社会が特色。
基本情報
カザフスタンは中央アジア北部に位置し、旧ソ連構成国の中では最後に独立を宣言した。国土の大半はステップと砂漠だが、天山山脈やアルタイ山脈など高山地帯も抱える。石油・天然ガス・ウランなど資源が豊富で、独立後はエネルギー輸出を軸に高成長を遂げた。人口は約2,000万人、カザフ人に加えロシア人やドイツ系、ウズベク系など100を超える民族が共存する。首都アスタナは近未来的建築が並ぶ計画都市として知られ、金融・行政の中心である。外交ではロシア、中国、西側諸国のバランスを取りつつ地域リーダーの役割を果たしている。
- 正式名称
- カザフスタン共和国
- 通称
- カザフスタン
- 国コード(数字3桁)
- 398
- 国コード(英字3桁)
- KAZ
- 国コード(英字2桁)
- KZ
- 推計人口
- 約2,000万人 (2024)
- 人口密度
- 約7人/km²
- 主要言語
- カザフ語, ロシア語
- 主要宗教
- イスラム教, ロシア正教会
- 国歌
- Менің Қазақстаным(メニン・カザフスタニム/私のカザフスタン)
- 国際電話番号
- +7
- インターネットTLD
- .kz
歴史
15世紀にカザフ・ハン国が成立し、19世紀にロシア帝国へ編入。1991年に独立。
遊牧民の地として栄えたカザフ草原は、13世紀にモンゴル帝国の支配を受け、その後カザフ・ハン国が台頭。18世紀以降ロシア帝国に組み込まれ、ソ連期には核実験場や宇宙基地が建設された。1991年12月にカザフスタン共和国として独立。ヌルスルタン・ナザルバエフ初代大統領の長期政権下で市場経済化と資源開発を進め、2019年以降はカシムジョマルト・トカエフ大統領が改革を継承している。
地理・気候
西はカスピ海沿岸低地、中央は果てしないカザフステップ、東と南東はアルタイ・天山山脈がそびえる。所々に塩湖や半砂漠が点在する。
典型的な大陸性気候(乾燥・寒暖差大)
- 面積
- アジア / 2724900 km²
- 首都
- アスタナ
- 最大都市
- アルマトイ
- 海岸線の有無
- 無
- 主要湖沼
- カスピ海, アラル海, バルハシ湖, ザイサン湖, テンギス湖
- 隣接国
- ロシア, 中国, ウズベキスタン, キルギス, トルクメニスタン
政治
政治体制: 大統領制共和政
経済
通貨: テンゲ (KZT)
GDP(名目): 2,593 億米ドル (2023)
GDP(PPP): 7,162 億米ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: カザフ語, ロシア語
時間帯: カザフスタン東部時間, カザフスタン西部時間
文化・習慣
民族集団
カザフ人, ロシア人, ウズベク人, ウクライナ人, ウイグル人, タタール人, ドイツ系, 朝鮮系, チェチェン人
平均寿命
約71.1年
識字率
99.8%
国民的スポーツ
コクパル(騎馬球技), カザック・クレシ(レスリング), サッカー, アイスホッケー, 自転車ロードレース, ボクシング, 重量挙げ, 柔道