ヨルダンの概要
死海と古代都市ペトラで知られる中東の立憲王制国家。
基本情報
ヨルダンはアジア西部、シリア大地溝帯の一部を占める内陸国で、南端のアカバ湾で紅海に面する。オスマン帝国崩壊後に英委任統治領トランスヨルダンとして誕生し、1946年に独立。国王を元首とする立憲君主制の下、比較的安定した政治・治安環境を維持しており、難民受け入れに積極的なことで知られる。死海、ワディ・ラム、ペトラ遺跡など多彩な観光資源を抱え、考古学・宗教・冒険観光の拠点として人気が高い。資源としてはリン鉱石とカリ鉱石が豊富で、近年はIT・医療・再生可能エネルギー分野の育成に力を入れる。
- 正式名称
- ヨルダン・ハシミテ王国
- 通称
- ヨルダン
- 国コード(数字3桁)
- 400
- 国コード(英字3桁)
- JOR
- 国コード(英字2桁)
- JO
- 推計人口
- 約1,130万人 (2023)
- 人口密度
- 約127人/km²
- 主要言語
- アラビア語
- 主要宗教
- イスラム教(スンナ派), キリスト教
- 国歌
- As-Salam al-Malaki al-Urduni(ヨルダン王国国歌)
- 国際電話番号
- +962
- インターネットTLD
- .jo
歴史
古代から交易路の要衝として栄え、1946年に独立したアラブの王国。
鉄器時代のアンモン・モアブ諸王国、ナバテア王国、ローマ帝国属州アラビア・ペトラエアを経て、7世紀にイスラーム化。16世紀以降オスマン帝国支配下に置かれた。第一次世界大戦中のアラブ反乱後、英委任統治領トランスヨルダンとなり、1921年アブドゥッラー1世が首長国を樹立。1946年独立、1949年現国号に改称。1967年第三次中東戦争で西岸を失うが、1994年イスラエルと平和条約を締結。以降は難民流入や経済改革に直面しつつも、アラブ世界の穏健派として地域安定に寄与している。
地理・気候
西部のヨルダン渓谷と死海盆地、中央の石灰岩高原、東部の玄武岩質砂漠に大別される。
地中海性気候とステップ気候、砂漠気候の混合
- 面積
- アジア / 89342 km²
- 首都
- アンマン
- 最大都市
- アンマン
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- 死海
- 隣接国
- イスラエル, パレスチナ国, シリア, イラク, サウジアラビア
政治
政治体制: 立憲君主制・議会制(二院制)
経済
通貨: ヨルダン・ディナール (JOD)
GDP(名目): 約523億 米ドル (2023)
GDP(PPP): 約1,290億 米ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: アラビア語
時間帯: アラビア標準時
文化・習慣
民族集団
ヨルダン系アラブ人, パレスチナ系アラブ人, チェルケス人, アルメニア人, チェチェン人, クルド人
平均寿命
74.3歳
識字率
97.9%
国民的スポーツ
サッカー, バスケットボール, テコンドー, バドミントン, 陸上競技, チェス