イスラエルの概要
1948年に建国された中東唯一のユダヤ人国家。ハイテク産業と農業技術で知られ、歴史・宗教遺産が極めて豊富。
基本情報
イスラエルは西アジア、地中海東岸に位置し国土は南北に細長い。国民の約4分の3をユダヤ人が占め、世界各地のディアスポラが移住して形成された多文化社会である。建国以来複数の中東戦争やパレスチナ問題を抱えるが、OECD加盟の先進国として経済成長を遂げ、とりわけサイバーセキュリティや医療・農業分野の革新で世界をリードする。エルサレムの旧市街はユダヤ教・キリスト教・イスラム教の聖地が隣接し、多様な宗教行事が年間を通じて行われる。
- 正式名称
- イスラエル国
- 通称
- イスラエル
- 国コード(数字3桁)
- 376
- 国コード(英字3桁)
- ISR
- 国コード(英字2桁)
- IL
- 推計人口
- 約 970 万人 (2023)
- 人口密度
- 約 430 人/km²
- 主要言語
- ヘブライ語, アラビア語
- 主要宗教
- ユダヤ教, イスラム教, キリスト教, ドルーズ派
- 国歌
- Hatikvah(ハティクヴァ)
- 国際電話番号
- +972
- インターネットTLD
- .il
歴史
第二次世界大戦後の1948年、国連分割案を受けユダヤ機関が独立を宣言。以後周辺アラブ諸国と幾度も戦火を交えつつ国家を発展させた。
古代ヘブライ王国に始まるユダヤ人の歴史はディアスポラと再帰還を繰り返した。19世紀のシオニズム運動とホロコーストを経て、1948年に近代国家イスラエルが誕生。第一次〜第四次中東戦争、1967年の第三次戦争で東エルサレムやゴラン高原を占領し現在に至る。1979年エジプトと、1994年ヨルダンと平和条約を締結。1990年代のオスロ合意は部分的自治を認めたが最終和平には至らず、2020年代も衝突が続く。一方で急速な経済発展と移民の多様化により、社会・文化面で大きな変容を遂げている。
地理・気候
地中海沿岸の肥沃な平野、中央のジュディア・サマリア丘陵、北部のガリラヤ山地、南部ネゲブ砂漠と多彩な起伏が特徴。
地中海性気候(北部・沿岸)と砂漠気候(南部)が混在
- 面積
- アジア / 22072 km²
- 首都
- エルサレム(イスラエルの主張、国際的にはテルアビブに大使館が置かれる)
- 最大都市
- エルサレム
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- 死海, ガリラヤ湖(キネレト湖)
- 隣接国
- レバノン, シリア, ヨルダン, パレスチナ, エジプト
政治
政治体制: 議会制共和制(自由民主主義)
経済
通貨: 新シェケル (ILS)
GDP(名目): 5,250 億ドル (2023)
GDP(PPP): 6,200 億ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: ヘブライ語, アラビア語
時間帯: イスラエル標準時(冬期), イスラエル夏時間(DST)
文化・習慣
民族集団
アシュケナジム, ミズラヒム, セファルディム, エチオピア系ユダヤ人, ロシア系ユダヤ人, アラブ系イスラエル人, ドルーズ, チェルケス人
平均寿命
約83歳
識字率
97.8%
国民的スポーツ
サッカー, バスケットボール, 柔道, テコンドー, セーリング, 体操