イラクの概要
メソポタミア文明発祥の地であり豊富な石油資源を有する中東の連邦共和制国家。
基本情報
イラクは西アジアの要衝に位置し、世界有数の原油埋蔵量を誇る。国土中央をチグリス川とユーフラテス川が貫き、肥沃なメソポタミア平原を形成する。古代シュメール・バビロニアからイスラム黄金期のバグダードに至るまで多彩な歴史遺産が残り、アラビア語とクルド語を公用語とする多民族国家でもある。
- 正式名称
- イラク共和国
- 通称
- イラク
- 国コード(数字3桁)
- 368
- 国コード(英字3桁)
- IRQ
- 国コード(英字2桁)
- IQ
- 推計人口
- 4,400万人 (2023)
- 人口密度
- 約100
- 主要言語
- アラビア語, クルド語
- 主要宗教
- イスラム教(シーア派・スンニ派), キリスト教, ヤズィーディー教
- 国歌
- マウティニ(موطني)
- 国際電話番号
- +964
- インターネットTLD
- .iq
歴史
古代メソポタミア以来の長い歴史を経て1932年に独立、2005年の新憲法で連邦共和制を採用した。
古代にはシュメール、アッシリア、バビロニアが興隆し、イスラム期にはアッバース朝の都バグダードが学術・交易の中心となった。オスマン支配を経て第一次大戦後に英国委任統治領となり1932年に王国として独立。1958年に共和制へ移行し、1979年からサッダーム政権が続いたが2003年のイラク戦争で崩壊。2005年に新憲法を制定し、現在は選挙による政府が治安回復と経済再建に取り組んでいる。
地理・気候
北部はザグロス山脈とクルディスタン高原、中・南部はチグリス・ユーフラテスの沖積平原、西部はシリア砂漠、南端はペルシャ湾沿いの湿原が広がる。
大半が乾燥した砂漠気候、北部高地はステップ〜地中海性気候
- 面積
- アジア / 438317 km²
- 首都
- バグダード
- 最大都市
- バグダード
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- サーマッラー湖, ラザザ湖, ハッバーニーヤ湖, ターサー湖, サニア湖
- 隣接国
- トルコ, イラン, クウェート, サウジアラビア, ヨルダン, シリア
政治
政治体制: 連邦議院内閣制共和制
経済
通貨: イラク・ディナール (IQD)
GDP(名目): 2,680 億米ドル (2023)
GDP(PPP): 5,790 億米ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: アラビア語, クルド語
時間帯: アラビア標準時
文化・習慣
民族集団
アラブ人, クルド人, トルクメン人, アッシリア人, ヤズィーディー, アルメニア人, サバエン=マンダ教徒, シャバック人, アフロ=イラク人, イラン系
平均寿命
約71歳
識字率
約86%
国民的スポーツ
サッカー, 重量挙げ, レスリング, テコンドー, 空手, バスケットボール