マンの概要
イギリスとアイルランドの間、アイリッシュ海中央に浮かぶ王室属領の島。世界最古級の議会ティンワルドとモータースポーツTTレースで知られる。
基本情報
マン島はイギリス王室の直轄下にある自治領で、独自の議会・法体系・通貨を持つが、外交と防衛は英国が担当する。面積572km²の小島に海岸の断崖、緑の丘陵、湿原が広がり、Snaefell山(621m)からは天候が良ければイングランド・スコットランド・アイルランド・ウェールズの4国を望むことが出来る。ケルトとヴァイキングの影響を受けた文化が残り、二輪公道レース「マン島TT」は毎年世界中のライダーと観客を惹きつける。金融業と先端技術に加え、観光と農牧漁業が島経済の柱となっている。
- 正式名称
- マン島
- 通称
- マン
- 国コード(数字3桁)
- 833
- 国コード(英字3桁)
- IMN
- 国コード(英字2桁)
- IM
- 推計人口
- 約9.1万人 (2021年)
- 人口密度
- 約160
- 主要言語
- 英語, マン島語
- 主要宗教
- キリスト教(英国国教会系), ローマ・カトリック, メソジスト
- 国歌
- Arrane Ashoonagh Vannin(マン島国歌)/God Save the King(王室賛歌)
- 国際電話番号
- +44-1624
- インターネットTLD
- .im
歴史
979年ごろ創設と伝わるティンワルドに始まり、ノルウェー・スコットランド・イングランド間で統治権が移行。1765年に王室属領となり、高度な自治を維持している。
先史時代からの遺跡が残る島は8世紀末にヴァイキングが定住し、ティンワルド議会を設置した。1266年のパース条約でノルウェーは島をスコットランドへ譲渡、以後イングランドとスコットランドの間で支配権が交替した。1405年にスタンリー家が領主となり、18世紀に英国王室が統治権を買い取る。19世紀末から避暑地として開発が進み、20世紀には金融センターとして発展。婦人参政権や行政権移譲など先進的な改革を経て、1986年に初の島出身首席大臣が就任した。
地理・気候
海岸の断崖と砂浜、中央のなだらかな丘陵、湿原、ゲレン(渓谷)が連なる。最高峰はスネイフェル山。
温帯海洋性気候
- 面積
- ヨーロッパ / 572 km²
- 首都
- ダグラス
- 最大都市
- ダグラス
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: 立憲君主制下の自治政府(王室属領)
経済
通貨: マンクス・ポンド (IMP)
GDP(名目):
GDP(PPP):
言語・時間帯
主要言語: 英語, マン島語
時間帯: GMT, BST(夏時間)
文化・習慣
民族集団
マンクス, イングランド系, スコットランド系, アイルランド系, その他ヨーロッパ系
平均寿命
82.5歳
識字率
99%以上
国民的スポーツ
カマグ, クリケット, サッカー, ロードレース(TT), ラグビー, 自転車競技