クロアチアの概要
アドリア海に面したバルカン半島の共和制国家。石灰岩の海岸線と中世都市が並ぶ観光立国として知られる。
基本情報
クロアチアはバルカン半島北西部に位置し、アドリア海に長大な海岸線と1,000を超える島々を有する。北部は平坦なパンノニア平原、中央はディナル・アルプスのカルスト地形、沿岸部は地中海性気候が広がるなど多様な自然環境を誇る。1991年にユーゴスラビアから独立し、2009年にNATO、2013年にEUへ加盟、2023年にはユーロとシェンゲン体制を導入した。人口約400万人ながら教育水準と識字率が高く、IT・造船・観光が経済を牽引する。古都ドゥブロヴニク、プリトヴィツェ湖群国立公園などの世界遺産が世界中の旅行者を惹きつける。
- 正式名称
- クロアチア共和国
- 通称
- クロアチア
- 国コード(数字3桁)
- 191
- 国コード(英字3桁)
- HRV
- 国コード(英字2桁)
- HR
- 推計人口
- 約390万人 (2023)
- 人口密度
- 約70人/km2
- 主要言語
- クロアチア語
- 主要宗教
- ローマ・カトリック, セルビア正教会, イスラム教
- 国歌
- Lijepa naša domovino(我らの美しい祖国)
- 国際電話番号
- +385
- インターネットTLD
- .hr
歴史
古代ローマ支配から中世クロアチア王国、ハプスブルク=ハンガリー、ユーゴスラビア時代を経て1991年独立。
9世紀にクロアチア公国、925年にはクロアチア王国が成立したが、1102年からハンガリー王国との同君連合に入り、15世紀にはオスマン帝国の脅威を受けた。19世紀にはオーストリア=ハンガリー帝国下で自治を保持しつつ民族意識を高め、第一次世界大戦後は南スラブ統一国家ユーゴスラビア王国の一員となる。第二次世界大戦中のクロアチア独立国期を挟み、1945年以降はユーゴスラビア社会主義連邦共和国の構成共和国として再編。1980年代末の民主化と東欧革命を経て1991年6月25日に独立を宣言し、1991–1995年のクロアチア紛争を克服。以後EU・NATO加盟を果たし、欧州統合に深く関与する現在の姿となった。
地理・気候
北部はパンノニア平原の肥沃な穀倉地帯、中央はディナル・アルプスのカルスト山脈、沿岸はギザギザのリアス式海岸と1,200以上の島嶼が連なる。
沿岸部は地中海性気候、内陸部は大陸性気候
- 面積
- ヨーロッパ / 56594 km²
- 首都
- ザグレブ
- 最大都市
- ザグレブ
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- プリトヴィツェ湖群, ヴラナ湖
- 隣接国
- スロベニア, ハンガリー, ボスニア・ヘルツェゴビナ, セルビア, モンテネグロ
政治
政治体制: 議院内閣制共和制
経済
通貨: Euro (EUR)
GDP(名目): 88 十億米ドル (2024)
GDP(PPP): 164 十億米ドル (2024)
言語・時間帯
主要言語: クロアチア語
時間帯: 中央ヨーロッパ時間(CET), 中央ヨーロッパ夏時間(CEST)
文化・習慣
民族集団
クロアチア人, セルビア人, ボシュニャク人, ハンガリー人, スロベニア人, イタリア人, アルバニア人
平均寿命
77.5歳
識字率
99.3%
国民的スポーツ
サッカー, バスケットボール, ハンドボール, 水球, テニス