ハード島とマクドナルド諸島の概要
インド洋の亜南極に位置するオーストラリアの外部領土で、無人の火山島群。ユネスコ世界自然遺産に登録されている。
基本情報
ハード島とマクドナルド諸島は、南緯53度付近に点在する面積372km2の小島群で、オーストラリア本土から約4,100km離れた亜南極インド洋に浮かぶ。高活火山と氷河が共存する世界でも稀な環境をもち、外来種や人為的影響をほとんど受けていない。島全域がIUCNカテゴリーIaの厳正保護区域および世界自然遺産に指定され、アホウドリやキングペンギン、ゾウアザラシなどの巨大コロニーが存在する。最高峰モーソン・ピーク(2,745m)はオーストラリア領内唯一の活火山である。定住者はいないが科学観測隊が季節的に上陸し、気候変動・火山学・生態学などの研究が行われている。
- 正式名称
- ハード島およびマクドナルド諸島
- 通称
- ハード島とマクドナルド諸島
- 国コード(数字3桁)
- 334
- 国コード(英字3桁)
- HMD
- 国コード(英字2桁)
- HM
- 推計人口
- 0人(常住人口なし)
- 人口密度
- 0
- 主要言語
- 英語(事実上)
- 主要宗教
- 国際電話番号
- +672 3
- インターネットTLD
- .hm
歴史
1853年に捕鯨船長ジョン・ハードが発見し、1947年にイギリスからオーストラリアへ移管。1997年には世界自然遺産に登録された。
19世紀半ばの発見後、アザラシ猟の拠点として短期間利用されたが1880年までに放棄された。その後はほぼ人の手が入らず、1947年のオーストラリア領編入を経て環境保護のための閉鎖地域となる。1960年代以降は限られた科学遠征のみが許可され、1997年のユネスコ世界遺産登録により保護体制がさらに強化された。現在も上陸には厳格な許可と環境管理計画が必要である。
地理・気候
成層火山と氷河に覆われた険しい亜南極島嶼で、海岸線は溶岩台地と黒砂海岸が交互に続く。
亜南極海洋性気候
- 面積
- 南極周辺 / 372 km²
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: オーストラリアの外部領土(無人、環境省南極局による管理)
経済
通貨: オーストラリア・ドル (AUD)
GDP(名目):
GDP(PPP):
言語・時間帯
主要言語: 英語(事実上)
時間帯: HIMI標準時