フランス領ギアナの概要
南米北東部に位置し、フランス本国と同等の地位を持つEU域内最外縁地域。
基本情報
フランス領ギアナはアマゾンの北端、大西洋に面する熱帯雨林と湿地の国土を持つフランスの海外県・地域圏である。 EU法が適用される唯一の南米地域で、通貨はユーロを使用。沿岸部に人口が集中し、内陸は手つかずの原生林が広がる。 クールーにあるギアナ宇宙センターは欧州の主要ロケット発射基地として知られ、宇宙産業が経済の中核を担う。 クレオール文化、先住民文化、移民文化が交差し、多彩な料理や祭りが年間を通じて行われる。 熱帯モンスーン気候で降雨が非常に多く、豊かな生物多様性はエコツーリズムの宝庫となっている。
- 正式名称
- フランス領ギアナ(フランス共和国海外県・地域圏)
- 通称
- フランス領ギアナ
- 国コード(数字3桁)
- 254
- 国コード(英字3桁)
- GUF
- 国コード(英字2桁)
- GF
- 推計人口
- 30.4万人 (2023)
- 人口密度
- 3.6
- 主要言語
- フランス語
- 主要宗教
- キリスト教(カトリック)
- 国歌
- La Marseillaise(ラ・マルセイエーズ)
- 国際電話番号
- +594
- インターネットTLD
- .gf
歴史
17世紀にフランスが植民を開始し、1946年に海外県へ昇格。
1604年にラ・ラヴァルディエールが上陸して以来、フランスはこの地でサトウキビ農園と交易拠点を築いた。 18〜19世紀には流刑植民地として悪名を馳せ、沖合いのディアブル島は「悪魔の島」と呼ばれた。 1850年代の金の発見で人口が急増したが、衛生環境の劣悪さから高死亡率が続いた。 第二次世界大戦後の1946年、植民地制度が廃止され海外県となり、1970年代から宇宙基地建設が始まる。 EU加盟国フランスの一部として欧州議会選挙区を持ち、現在は自治権拡大と環境保護を巡り活発な議論が行われている。
地理・気候
北部はマングローブと低地湿地、内陸は丘陵とギアナ高地に続く原生熱帯雨林が占める
熱帯モンスーン気候(Am)
- 面積
- 南アメリカ / 83846 km²
- 首都
- カイエンヌ
- 最大都市
- カイエンヌ
- 海岸線の有無
- 有
- 隣接国
- ブラジル, スリナム
政治
政治体制: フランス共和国の単一州制下に置かれる海外県・地域圏
経済
通貨: ユーロ (EUR)
GDP(名目): 5.0 億米ドル (2019)
GDP(PPP): 55.0 億国際ドル (2019)
言語・時間帯
主要言語: フランス語
時間帯: ギアナ時間 (GFT)
文化・習慣
民族集団
クレオール系, アフリカ系, マルーン, 先住民(アメリンディアン), メティス, 欧州系フランス人, ハイチ系, ブラジル系, 中国系, インド系
平均寿命
78.0
識字率
83.0
国民的スポーツ
サッカー, バスケットボール, フットサル, カヌー競技, 陸上競技, ラグビー, トレイルランニング