スパイス・アイランドの概要
カリブ海小アンティル諸島南端に位置する島国で、香辛料の産地として“スパイス・アイランド”の愛称を持つ。
基本情報
グレナダは6つの教区とカリアク島・プティト・マルティニーク島からなる火山起源の島国で、豊かな熱帯雨林と白砂のビーチが広がる。ナツメグ、メース、カカオなど高品質な香辛料とチョコレートの輸出で知られ、農業と観光が経済の両輪となっている。英連邦王国としてチャールズ3世を君主に戴き、議院内閣制を採用。1983年のアメリカ軍主導によるグレナダ侵攻は国際的に大きな話題を呼んだ。現在は治安も良く、カーニバル「Spicemas」や世界初の水中彫刻公園などユニークな観光資源が注目されている。
- 正式名称
- グレナダ
- 通称
- スパイス・アイランド
- 国コード(数字3桁)
- 308
- 国コード(英字3桁)
- GRD
- 国コード(英字2桁)
- GD
- 推計人口
- 約12.5万人 (2023)
- 人口密度
- 約365人/km2
- 主要言語
- 英語
- 主要宗教
- ローマ・カトリック, プロテスタント
- 国歌
- Hail Grenada
- 国際電話番号
- +1-473
- インターネットTLD
- .gd
歴史
植民地時代を経て1974年に英連邦王国として独立。1983年のクーデターと米軍侵攻後、民主的統治を維持している。
1498年コロンブスが到達後、フランス・イギリスの支配を経て19世紀に奴隷制廃止と議会制度が導入。1974年2月7日に独立を達成するが、1979年にニュージュエル運動が無血クーデターを起こし人民革命政権を樹立。内部抗争により首相モーリス・ビショップが処刑されると、アメリカと東カリブ諸国が1983年に軍事介入し親米暫定政府が発足。1984年以降は選挙による政権交代が続き、観光・サービス産業中心の安定した小国として発展している。
地理・気候
火山由来の険しい山地とクレーター湖、海岸部のサンゴ礁とラグーンが共存。黒砂と白砂のビーチが入り交じる。
熱帯雨林気候(Af)
- 面積
- 北アメリカ(カリブ海) / 344 km²
- 首都
- セントジョージズ
- 最大都市
- セントジョージズ
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- グラン・エタン湖
政治
政治体制: 立憲君主制(英連邦王国)、議院内閣制
経済
通貨: 東カリブ・ドル (XCD)
GDP(名目): 12.8億 米ドル (2022)
GDP(PPP): 23.6億 国際ドル (2022)
言語・時間帯
主要言語: 英語
時間帯: 大西洋標準時(AST)
文化・習慣
民族集団
アフリカ系グレナダ人, 混血, 東インド系, ヨーロッパ系, カリブ先住民系, シリア・レバノン系
平均寿命
73.6歳
識字率
98%
国民的スポーツ
サッカー, クリケット, 陸上競技, セーリング, バスケットボール, ネットボール