赤道ギニアの概要
ビオコ島とリオ・ムニ大陸部を併せ持つ産油国で、スペイン語を公用語とするアフリカ唯一の国。
基本情報
赤道直下のギニア湾に島嶼部と大陸部を有し、豊かな熱帯雨林と火山地形が広がる。1990年代以降の原油開発で一人当たりGDPはアフリカ屈指となり、急速な都市インフラ整備が進む一方、富の集中や政治的自由の制限が国際社会から指摘されている。旧宗主国スペインの文化に加え、フランス語圏・ポルトガル語圏の影響も受け、多言語・多民族社会を形成している。
- 正式名称
- 赤道ギニア共和国
- 通称
- 赤道ギニア
- 国コード(数字3桁)
- 226
- 国コード(英字3桁)
- GNQ
- 国コード(英字2桁)
- GQ
- 推計人口
- 約170万人 (2023)
- 人口密度
- 約48人/km2
- 主要言語
- スペイン語, フランス語, ポルトガル語, ファン語, ブビ語
- 主要宗教
- キリスト教(カトリック中心), 伝統宗教, イスラム教
- 国歌
- Caminemos pisando las sendas de nuestra inmensa felicidad
- 国際電話番号
- +240
- インターネットTLD
- .gq
歴史
1968年にスペインから独立。独立直後の独裁政権を1979年のクーデターで覆した現大統領オビアン政権が長期にわたり統治している。
ポルトガルの探検家発見後、18世紀にスペイン領ギニアとして植民地化。カカオやコーヒー・木材のプランテーション経済から、1990年代の沖合油田開発で資源国へ転換した。独立後初代マシアス政権の恐怖政治・経済崩壊を経て、1979年のオビアン政権下で徐々に国際社会へ復帰。1991年憲法で複数政党制を承認したが、実質的には与党PDGEの一党優位体制が継続している。
地理・気候
ビオコ・アンノボンに代表される火山島と、熱帯雨林に覆われるリオ・ムニ大陸部からなる。海岸にはマングローブ湿地が発達し、内陸は台地性丘陵と低山が連なる。
熱帯モンスーン気候(短い乾季と長い雨季)
- 面積
- アフリカ / 28051 km²
- 首都
- マラボ
- 最大都市
- バタ
- 海岸線の有無
- 有
- 隣接国
- カメルーン, ガボン
政治
政治体制: 共和制・大統領制
経済
通貨: CFAフラン(中部アフリカ)」 (XAF)
GDP(名目): 123億 米ドル (2023)
GDP(PPP): 253億 米ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: スペイン語, フランス語, ポルトガル語, ファン語, ブビ語
時間帯: 西アフリカ時間 (WAT)
文化・習慣
民族集団
ファン族, ブビ族, エロベイ系, アンノボン島メスティーソ, フェルナンディノ, ンドウマ, イボ系少数民族
平均寿命
約59歳(2022年推計)
識字率
約95%(2015年推計)
国民的スポーツ
サッカー, バスケットボール, フットサル, 陸上競技, ボクシング