ガンビアの概要
ガンビア川流域の細長い領土を持つアフリカ本土最小の国。西端のみが大西洋に面し、それ以外はセネガルに囲まれる。
基本情報
ガンビアは旧英国植民地で、1965年に独立した英語圏国家。国土は東西約320km・最大幅48kmと川沿いに細長く、中央を流れるガンビア川が人々の生活と経済の大動脈となっている。人口の約9割がイスラム教徒で、多民族国家ながら比較的平和的に共存している。主要産業は農業と観光、そして隣国セネガル向けの再輸出貿易。乾季は11~5月、雨季は6~10月で、冬季の温暖な気候を求めて欧州からビーチリゾート客が訪れる。国際空港はスペースシャトル代替着陸地としても整備されたバンジュール国際空港。政治体制は大統領制共和制で、2017年に長期独裁が終わり民主化が進みつつある。
- 正式名称
- ガンビア共和国
- 通称
- ガンビア
- 国コード(数字3桁)
- 270
- 国コード(英字3桁)
- GMB
- 国コード(英字2桁)
- GM
- 推計人口
- 約270万人 (2023)
- 人口密度
- 約239人/km²
- 主要言語
- 英語
- 主要宗教
- イスラム教, キリスト教
- 国歌
- For The Gambia, Our Homeland
- 国際電話番号
- +220
- インターネットTLD
- .gm
歴史
13世紀にマリ帝国圏に入り、1783年にイギリス領、1965年独立。1994~2017年の軍政を経て現在は民政。
古くはトランスサハラ交易の南端として栄え、15世紀にポルトガル、17世紀以降はイギリスとフランスが覇権を争った。パリ条約で英国領となり、奴隷貿易の拠点として歴史に暗い影を落とす。1965年に英連邦王国として独立、1970年に共和国へ移行。1981年のクーデター未遂後セネガルと国家連合を結成するも1989年解消。1994年ヤヒヤ・ジャメ軍事政権が成立し人権弾圧が続いたが、2016年選挙で野党連合が勝利し、2017年アダマ・バロウ大統領が就任。以降、英連邦復帰や国際社会との関係修復が進んでいる。
地理・気候
国土はガンビア川両岸の低平な沖積平野とマングローブ湿地、内陸のサバナ草原が主体。最高地点でも海抜73m。
熱帯サバナ気候(Aw)
- 面積
- アフリカ / 11295 km²
- 首都
- バンジュール
- 最大都市
- セレクンダ
- 海岸線の有無
- 有
- 隣接国
- セネガル
政治
政治体制: 大統領制共和制
経済
通貨: ガンビア・ダラシ (GMD)
GDP(名目): 23 億米ドル (2022)
GDP(PPP): 68 億国際ドル (2022)
言語・時間帯
主要言語: 英語
時間帯: グリニッジ平均時
文化・習慣
民族集団
マンディンカ, フラ, ウォロフ, ジョラ, セラフリ, セレール, マンジャゴ, バンバラ, アク, その他
平均寿命
62.4年
識字率
50.8%
国民的スポーツ
サッカー, セネガンビア相撲(レスリング), 陸上競技, バスケットボール, クリケット, ビーチバレーボール