グアドループの概要
カリブ海リーワード諸島に位置するフランスの海外県で、蝶の形をした主島と周辺小島から成る。
基本情報
グアドループはバス・テール島とグランド・テール島を中心に、マリー・ガラント島、レ・サント諸島、ラ・デジラード島などを含む群島で、行政的にはフランスの海外県・地域圏として欧州連合の一部を構成する。火山と熱帯雨林、マングローブに囲まれた多様な自然環境が特徴で、サトウキビ・バナナ産業とリゾート観光が経済を支える。フランス本土と同等の法制度・通貨(ユーロ)を使用し、高い生活水準とカリブ独自のクレオール文化が共存する。
- 正式名称
- グアドループ海外県・地域圏(フランス共和国)
- 通称
- グアドループ
- 国コード(数字3桁)
- 312
- 国コード(英字3桁)
- GLP
- 国コード(英字2桁)
- GP
- 推計人口
- 40.3万人 (2021)
- 人口密度
- 約266人/km2
- 主要言語
- フランス語, アンティル・クレオール語(グアドループ・クレオール語)
- 主要宗教
- ローマ・カトリック
- 国歌
- La Marseillaise(フランス国歌)
- 国際電話番号
- +590
- インターネットTLD
- .gp
歴史
1493年にコロンブスが上陸し、1635年からフランス領。奴隷制とサトウキビ経済を経て1946年にフランス海外県となった。
ヨーロッパ人以前はカリブ族が居住していたが、1493年にクリストファー・コロンブスが到達しスペイン名に因んで命名。1635年にフランスが植民地化し、サトウキビ・ラム酒生産のためアフリカ系奴隷を大量に導入。18~19世紀に英仏間で数度領有が移った後、1816年以降は再びフランス支配下に固定。1848年に奴隷制廃止。第二次世界大戦後の1946年にフランス第四共和制下で本国と同格の海外県に昇格し、2003年には自治権拡大の住民投票が可決。現在はEU法も適用される欧州最外縁地域として発展している。
地理・気候
西のバス・テール島は急峻な火山と熱帯雨林、東のグランド・テール島は石灰岩台地と白砂ビーチが広がり、周囲をサンゴ礁が取り囲む。
熱帯海洋性気候
- 面積
- 北アメリカ(カリブ海) / 1705 km²
- 首都
- バステール
- 最大都市
- ポワンタピートル
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: フランス共和国の海外県・地域圏(地方分権型単一制)
経済
通貨: ユーロ (EUR)
GDP(名目):
GDP(PPP):
言語・時間帯
主要言語: フランス語, アンティル・クレオール語(グアドループ・クレオール語)
時間帯: 大西洋標準時
文化・習慣
民族集団
アフロ・カリブ系, 混血クレオール, 欧州系フランス人, インド系, 華人, シリア・レバノン系
平均寿命
82.2歳
識字率
98%
国民的スポーツ
サッカー, 陸上競技, バスケットボール, 柔道, セーリング