基本情報

ジョージアは南コーカサスの要衝に位置し、東西交易路の結節点として古来さまざまな文明が交差してきた。4世紀にキリスト教を国教化し独自のグルジア文字と教会建築を育んだほか、温暖な気候を生かしたワイン造りが8,000年続くとされる。近代にはロシア帝国・ソ連の統治を経て1991年に独立。現在は欧州統合志向を掲げつつ、多民族社会と分離地域問題、ロシアとの関係など複雑な課題を抱える一方、観光・IT・ワイン輸出を柱に経済多角化を進めている。

正式名称
ジョージア国
通称
ジョージア
国コード(数字3桁)
268
国コード(英字3桁)
GEO
国コード(英字2桁)
GE
推計人口
約370万人 (2024)
人口密度
約56人/km2
主要言語
グルジア語
主要宗教
グルジア正教会
国歌
「自由の讃歌」(Tavisupleba)
国際電話番号
+995
インターネットTLD
.ge

歴史

古代コルキス・イベリア王国から中世黄金時代、ソ連加盟を経て1991年に独立。

紀元前6世紀のコルキス王国とイベリア王国を淵源とし、4世紀にキリスト教を受容。12世紀のタマル女王期にジョージア王国はザカフカス一帯を支配する黄金時代を迎えた。その後モンゴル・ティムールの侵攻とオスマン・ペルシアの角逐の中で領土は分裂。1783年にロシアの保護下に入り、19世紀初頭までに併合された。1918年に一度独立するも1921年に赤軍が侵攻しソ連構成共和国となる。ペレストロイカ後の民族運動を経て1991年4月9日に独立を回復。アブハジア・南オセチア問題、2008年ロシア・ジョージア戦争を経ながら、欧州志向の改革と民主化が続いている。

地理・気候

北に4000m級の大コーカサス山脈、南に小コーカサス山脈が走り、中部リヒ山脈が東西を分ける。西は黒海沿岸の湿潤平野、東はステップ状のカルトリ平原と渓谷が広がる。

西部は湿潤亜熱帯、東部は温帯大陸性

面積
ヨーロッパ/アジア境界 / 69700 km²
首都
トビリシ
最大都市
トビリシ
海岸線の有無
隣接国
ロシア, アゼルバイジャン, アルメニア, トルコ
資源
マンガン鉱, 銅鉱, 石灰石, 森林, 水力発電資源, 温泉水, 農業用肥沃土壌, 豊富なぶどう品種, 大理石, 粘土, 金, 鉛亜鉛鉱, 観光景観, 薬効ハーブ

政治

政治体制: 議院内閣制を採る共和制

経済

通貨: ジョージア・ラリ (GEL)

GDP(名目): 240 億米ドル (2023)

GDP(PPP): 713 億米ドル (2023)

言語・時間帯

主要言語: グルジア語

時間帯: ジョージア時間

文化・習慣

民族集団

ジョージア人, アゼルバイジャン人, アルメニア人, ロシア人, オセット人, アブハズ人, ヤズィディ, ギリシャ人, ウディン人

平均寿命

73.1年

識字率

99.7%

国民的スポーツ

レスリング, ラグビーユニオン, サッカー, 柔道, 重量挙げ, バスケットボール

国旗

ジョージア 国旗

国章

ジョージア 国章