ガボンの概要
赤道直下の豊かな熱帯雨林と石油資源を併せ持つ中部アフリカの産油国。
基本情報
国土の9割近くを森林が占め、ゴリラや森林ゾウなど多様な野生生物が生息する“アフリカ最後の楽園”とも呼ばれる。石油・マンガンなどの地下資源とオクメ材を中心とする林業で高い一人当たり所得を維持する一方、経済多角化と貧富格差の是正が課題。首都リーブルヴィルはフランス植民地時代の面影を残しつつ近代的な高層ビルが立ち並ぶ。13の国立公園を擁しエコツーリズムに力を入れている。
- 正式名称
- ガボン共和国
- 通称
- ガボン
- 国コード(数字3桁)
- 266
- 国コード(英字3桁)
- GAB
- 国コード(英字2桁)
- GA
- 推計人口
- 約240万人 (2023)
- 人口密度
- 7.7人/km2
- 主要言語
- フランス語
- 主要宗教
- キリスト教(主にカトリック), イスラム教, 伝統宗教
- 国歌
- La Concorde(連帯)
- 国際電話番号
- +241
- インターネットTLD
- .ga
歴史
1960年にフランスから独立。長期にわたりボンゴ父子が政権を握ったが2023年に軍事クーデターが発生し、移行期間を経て2025年に民政復帰を目指している。
先住のバントゥー系民族社会に15世紀以降ポルトガル人が到来し、19世紀後半にフランスが植民地支配を確立。独立後初代ムバ、2代オマール・ボンゴが強い大統領権限の下で一党支配を行った。豊富な石油収入により国内安定を保ったが、1990年代に複数政党制へ移行。2009年に息子アリー・ボンゴが大統領に就任したものの、選挙不正をめぐり政治的不満が蓄積。2023年8月の選挙直後に軍が権力を掌握し暫定政府が成立、憲法改正と総選挙の準備が進む。
地理・気候
大西洋に面する低平な沿岸平野から急崖を経て内陸のシェル高原が広がり、中央をオゴウェ川が横断する。国土の大部分は原生熱帯雨林。
熱帯雨林気候とサバナ気候の混合
- 面積
- アフリカ / 267667 km²
- 首都
- リーブルヴィル
- 最大都市
- リーブルヴィル
- 海岸線の有無
- 有
- 隣接国
- 赤道ギニア, カメルーン, コンゴ共和国
政治
政治体制: 大統領制共和制(移行期)
経済
通貨: 中部アフリカCFAフラン (XAF)
GDP(名目): 233 億USドル (2023)
GDP(PPP): 447 億USドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: フランス語
時間帯: 西アフリカ時間
文化・習慣
民族集団
ファン, プヌ, ミエンエ, ムベデ, コタ, バテケ, バカ(ピグミー)
平均寿命
66年
識字率
83%
国民的スポーツ
サッカー, バスケットボール, テコンドー, 柔道, ボクシング