エリトリアの概要
紅海に面するアフリカ北東部の小国で、1993年にエチオピアから独立した。
基本情報
1,350kmを超える紅海の海岸線と高原地帯を併せ持つ多様な自然環境が特徴の国。 首都アスマラには植民地時代のアールデコ建築が集中し、世界遺産「アスマラ:アフリカのモダニズム都市」として登録されている。 9つの主要民族が暮らし、多言語教育や伝統的なコーヒー・セレモニーなど独自の文化が発達している。 経済は鉱業と農牧業が中心で、近年は金・亜鉛・ポタッシュの資源開発が進む。 政治体制は一党制で、大統領イサイアス・アフェウェルキが独立以来政権を握り続けている。 エチオピアとの和平後も徴兵制や報道規制など人権課題が指摘されるが、治安は比較的良好で観光客も訪れる。
- 正式名称
- エリトリア国
- 通称
- エリトリア
- 国コード(数字3桁)
- 232
- 国コード(英字3桁)
- ERI
- 国コード(英字2桁)
- ER
- 推計人口
- 370万人 (2023)
- 人口密度
- 31
- 主要言語
- ティグリニャ語, アラビア語, 英語
- 主要宗教
- キリスト教(エリトリア正教会), イスラム教(スンニ派)
- 国歌
- Ertra, Ertra, Ertra
- 国際電話番号
- +291
- インターネットTLD
- .er
歴史
古代アクスム王国以来の交易拠点で、イタリア植民地・エチオピア連邦を経て1993年に独立。
紀元前から紅海交易で栄え、アクスム王国の港アドゥリスとして発展した。 19世紀末にイタリアが植民地化し、アスマラに多数のモダニズム建築が建設された。 第二次世界大戦後はイギリス軍政を経てエチオピアとの連邦となるが、1962年に強制併合。 30年に及ぶエリトリア独立戦争の末、1991年に解放勢力が勝利し1993年住民投票で正式独立。 1998〜2000年には国境紛争が再燃したが、2018年にエチオピアと和平合意。 現在も一党制の下で徴兵制度と国家建設プロジェクトが続いている。
地理・気候
西部の肥沃な平野・中央の高原・東部の紅海沿岸低地と大きく三分される。
沿岸部は高温乾燥、中央高原は温帯高地性気候
- 面積
- アフリカ / 117600 km²
- 首都
- アスマラ
- 最大都市
- アスマラ
- 海岸線の有無
- 有
- 隣接国
- スーダン, エチオピア, ジブチ
政治
政治体制: 大統領制共和制(一党制)
経済
通貨: ナクファ (ERN)
GDP(名目): 22.6 億米ドル (2022)
GDP(PPP): 68.6 億米ドル (2022)
言語・時間帯
主要言語: ティグリニャ語, アラビア語, 英語
時間帯: EAT
文化・習慣
民族集団
ティグリニャ人, ティグレ人, サホ人, ビリン人, ラシャイダ人, アファル人, ベジャ人, クナマ人, ナラ人
平均寿命
66.3
識字率
65.3
国民的スポーツ
自転車ロードレース, サッカー, 長距離走, バレーボール, バスケットボール