エジプトの概要
ナイル川流域に古代文明を育んだアフリカ北東部のアラブ共和国。
基本情報
国土の約95%が砂漠である一方、ナイル川の恵みで人口と経済活動が集中する。 スエズ運河は欧亜海上交通を結ぶ要衝で、紅海・地中海の二大海域に面する。 古代ピラミッドからイスラム建築、紅海リゾートまで多様な観光資源を有し、 文化的にはアラブ世界の映画・音楽・メディア発信地として高い影響力を持つ。 近年は巨大インフラ投資と新行政首都建設で都市機能の再編が進む。
- 正式名称
- エジプト・アラブ共和国
- 通称
- エジプト
- 国コード(数字3桁)
- 818
- 国コード(英字3桁)
- EGY
- 国コード(英字2桁)
- EG
- 推計人口
- 約1億100万人 (2023)
- 人口密度
- 約104
- 主要言語
- アラビア語
- 主要宗教
- イスラム教(スンナ派主体)
- 国歌
- Bilady, Bilady, Bilady(我が祖国よ)
- 国際電話番号
- +20
- インターネットTLD
- .eg
歴史
古代エジプト王朝からローマ、イスラム支配を経て1953年に共和制へ移行。
約5000年前に統一王朝が成立し、ピラミッドに代表される古代文明を築いた。 以後ペルシア、ギリシア、ローマ、ビザンツの支配を経て7世紀にイスラム化。 マムルーク、オスマン期を経て19世紀ムハンマド・アリー朝が近代化を推進。 1882年に英国の事実上の保護国となったが、1952年自由将校団クーデターで王政を廃絶。 ナーセル大統領はスエズ運河国有化と汎アラブ主義を掲げ、サーダート以降は親米路線へ。 2011年のアラブの春でムバーラク長期政権が崩壊、2014年よりシーシー政権が続く。
地理・気候
ナイル河谷とデルタが緑地を形成し、それ以外はサハラ・アラビア両砂漠が広がる。シナイ南部は花崗岩の山岳地。
砂漠気候(北部沿岸は地中海性気候)
- 面積
- アフリカ / 1002450 km²
- 首都
- カイロ
- 最大都市
- カイロ
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- ナセル湖, カールーン湖
- 隣接国
- リビア, スーダン, イスラエル, パレスチナ(ガザ地区)
政治
政治体制: 半大統領制共和制
経済
通貨: エジプト・ポンド (EGP)
GDP(名目): 3,870 億ドル (2023)
GDP(PPP): 1兆5,400 億ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: アラビア語
時間帯: 東欧時間(EET)
文化・習慣
民族集団
エジプト・アラブ人, ヌビア人, ベドウィン, シワ・ベルベル人, ギリシャ系エジプト人, アルメニア系, トルコ系, 南スーダン系移民
平均寿命
約71.7歳
識字率
約73%
国民的スポーツ
サッカー, スカッシュ, ハンドボール, レスリング, 重量挙げ