ドミニカ国の概要
カリブ海小アンティル諸島に位置する火山島国で、豊かな熱帯雨林と多様な野生生物から“Nature Island”と呼ばれる。
基本情報
旧イギリス植民地でありながらフランス文化の影響も色濃く残るドミニカ国は、面積750km²ほどの小さな島国である。世界第2位の熱泉湖ボイリング・レイクや滝、温泉など火山地形が作り出すダイナミックな自然が特徴で、島の中央部はユネスコ世界遺産モルヌ・トロワ・ピトン国立公園に指定されている。カリブ海諸国の中でも観光開発が穏やかで、エコツーリズムやハイキング、ダイビングを好む旅行者に人気。東カリブ諸国機構(OECS)に加盟し、通貨は東カリブ・ドルを使用する。
- 正式名称
- コモンウェルス・オブ・ドミニカ
- 通称
- ドミニカ国
- 国コード(数字3桁)
- 212
- 国コード(英字3桁)
- DMA
- 国コード(英字2桁)
- DM
- 推計人口
- 7.3万人 (2023)
- 人口密度
- 約96人/km²
- 主要言語
- 英語, ドミニカ・クレオール語(フランス系パトワ)
- 主要宗教
- ローマ・カトリック, プロテスタント, ラスタファリ運動
- 国歌
- Isle of Beauty, Isle of Splendour
- 国際電話番号
- +1-767
- インターネットTLD
- .dm
歴史
1493年にコロンブスが命名し、フランス・英国支配を経て1978年に独立。
先住のカリブ族(現カリナゴ族)が暮らす島に1493年コロンブスが到達し、日曜日(Domingo)にちなんで命名。17世紀にフランスが植民しサトウキビ栽培を始めたが、1763年パリ条約で英国領となった。1903年にはカリブ族居留地が公式に設けられ、現在も準自治が認められている。1958年西インド連邦を経て1967年内部自治を獲得し、1978年11月3日にコモンウェルスの加盟共和国として独立。1980年にはユージェニア・チャールズがカリブ初の女性首相に就任した。
地理・気候
険しい火山性の山地が島を縦断し、深い谷と数百本の川が海へ流れ込む。沿岸部は黒砂ビーチや珊瑚礁、内陸は原生雨林と温泉・噴気孔が点在。
熱帯雨林気候
- 面積
- 北アメリカ(カリブ海) / 750 km²
- 首都
- ロゾー
- 最大都市
- ロゾー
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- ボイリング・レイク, フレッシュウォーター・レイク
政治
政治体制: 立憲共和制(議院内閣制)
経済
通貨: 東カリブ・ドル (XCD)
GDP(名目): 6.1 億米ドル (2022)
GDP(PPP): 12.0 億国際ドル (2022)
言語・時間帯
主要言語: 英語, ドミニカ・クレオール語(フランス系パトワ)
時間帯: Atlantic Standard Time
文化・習慣
民族集団
アフリカ系, 混血(クレオール), カリナゴ族, ヨーロッパ系, 中東系
平均寿命
77.1歳
識字率
94%
国民的スポーツ
サッカー, クリケット, ネットボール, 陸上競技, バスケットボール