ケイマンの概要
カリブ海に浮かぶイギリス海外領土の3島で、透明度の高い海とタックスヘイブンとしての国際金融で知られる。
基本情報
ケイマン諸島はグランドケイマン、ケイマンブラック、リトルケイマンの3島から成るサンゴ礁の島嶼。首都ジョージタウンは世界有数のオフショア金融センターとして機能し、世界中の投資ファンドと保険会社が拠点を置く。一方、クリスタルブルーの海に囲まれた自然はダイビングやセーリングの聖地であり、セブンマイルビーチやスティングレイ・シティには年間数百万人の観光客が訪れる。治安は比較的良好で、公共サービスや生活水準はカリブ域内でトップクラス。気候は一年を通じて温暖だが、6〜11月はハリケーンシーズンとなる。
- 正式名称
- ケイマン諸島
- 通称
- ケイマン
- 国コード(数字3桁)
- 136
- 国コード(英字3桁)
- CYM
- 国コード(英字2桁)
- KY
- 推計人口
- 約6.9万人 (2023)
- 人口密度
- 約260人/km2
- 主要言語
- 英語
- 主要宗教
- プロテスタント系多数派, ローマ・カトリック, その他キリスト教
- 国歌
- God Save the King / Beloved Isle Cayman(準国歌)
- 国際電話番号
- +1-345
- インターネットTLD
- .ky
歴史
スペイン人により1503年に“ラス・トルトゥガス”として知られ、1670年からイギリス領。ジャマイカ行政下を経て1972年に自治政府を確立。
1503年にコロンブスが航海中に発見した際、ウミガメの多さから“Las Tortugas”と命名。その後ワニを意味する“Caymanas”に由来し現在の名称となった。17世紀後半にイギリスがジャマイカと共に領有し、海賊の隠れ家や船員の補給地として利用された。1962年のジャマイカ独立後もイギリス直轄領に残り、1972年に新憲法で内部自治を獲得。1990年代以降は金融自由化によりタックスヘイブンとして急成長し、観光と金融の二本柱経済が確立された。
地理・気候
サンゴ礁で形成された平坦な石灰岩の島と白砂ビーチ、マングローブ湿地が広がる。
熱帯サバナ気候(Aw)
- 面積
- 北アメリカ(カリブ海) / 264 km²
- 首都
- ジョージタウン
- 最大都市
- ジョージタウン
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: 立憲君主制下の議会民主制(イギリス海外領土)
経済
通貨: ケイマン諸島ドル (KYD)
GDP(名目): 44.1 億米ドル (2022)
GDP(PPP): 55.0 億国際ドル (2022)
言語・時間帯
主要言語: 英語
時間帯: 東部標準時(夏時間なし)
文化・習慣
民族集団
混血(ムラート), アフリカ系, 白人系, ヒスパニック系, アジア系
平均寿命
82.3歳
識字率
98.8%
国民的スポーツ
クリケット, サッカー, ラグビー, セーリング, スキューバダイビング, ゴルフ