キュラソーの概要
キュラソーはベネズエラ沖約65kmに位置するオランダ王国の構成国で、美しいサンゴ礁とカラフルな植民地時代の街並みが魅力のカリブ海の島国である。
基本情報
ウィレムスタッドの歴史地区はユネスコ世界遺産に登録され、パステルカラーの建物と運河を渡る跳ね橋が絵葉書のような景観を生む。年間平均気温は27℃前後で乾季が長く、ハリケーンの影響も比較的少ない。観光・金融・石油関連産業が経済の柱となり、公用語が三つある多言語社会が特徴。世界的に有名なブルーキュラソー・リキュールの産地としても知られ、ダイビングやビーチリゾートを目当てに年間50万人以上が訪れる。
- 正式名称
- キュラソー国(オランダ王国構成国)
- 通称
- キュラソー
- 国コード(数字3桁)
- 531
- 国コード(英字3桁)
- CUW
- 国コード(英字2桁)
- CW
- 推計人口
- 約16.5万人 (2023)
- 人口密度
- 約370人/km²
- 主要言語
- オランダ語, パピアメント語, 英語
- 主要宗教
- ローマ・カトリック
- 国歌
- Himno di Kòrsou
- 国際電話番号
- +599
- インターネットTLD
- .cw
歴史
先住民カイエト族が住んでいた島は1499年にスペインが到達し、1634年にオランダが占領。奴隷貿易の中継港として栄え、20世紀には石油精製業が発展。2010年、オランダ領アンティル解体に伴いオランダ王国の構成国となった。
スペイン植民地下では『無用の島』と呼ばれたが、オランダ西インド会社の支配で天然港シャーロウ・ベイを生かし奴隷貿易拠点として重要性を増した。19世紀に奴隷制が廃止されると経済は一時停滞するが、1915年壊滅的火災後にシェル社が石油精製施設を設置し再興。第二次世界大戦中は連合軍の補給港として機能した。第二次大戦後の自治権拡大を経て、1986年のアルバ独立に続き2010年10月10日にオランダ領アンティルが解散、キュラソーは独自議会と政府を有する構成国となった。
地理・気候
石灰岩台地とサンゴ礁から成る平坦な島で、中央部に低い丘陵、北岸は荒々しい断崖、南岸は入り江と白砂のビーチが点在する。
熱帯サバナ気候(ケッペンAw)
- 面積
- 北アメリカ(カリブ海) / 444 km²
- 首都
- ウィレムスタッド
- 最大都市
- ウィレムスタッド
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: 立憲君主制下の議院内閣制(オランダ王国の分権国家)
経済
通貨: ネーデルラント・アンティル・ギルダー (ANG)
GDP(名目): 約30億 米ドル (2022)
GDP(PPP):
言語・時間帯
主要言語: オランダ語, パピアメント語, 英語
時間帯: 大西洋標準時
文化・習慣
民族集団
アフロ・カリビアン, オランダ系, ラテンアメリカ系, ユダヤ系セファルディム, ポルトガル系, アラブ系レバノン人
平均寿命
約78歳
識字率
約96%
国民的スポーツ
野球, サッカー, セーリング, カイトサーフィン, 陸上競技