コンゴ・ブラザヴィルの概要
大西洋に小さな海岸線を持ち、広大な熱帯雨林と豊富な石油資源で知られる中央アフリカの共和制国家。
基本情報
コンゴ共和国は首都ブラザヴィルを政治・文化の中心とし、北部の原生林と南西部のサバナが織りなす多彩な自然環境を有する国である。旧フランス領としてフランス語を公用語とし、独立後は社会主義体制と複数回の内戦を経験した。現在は大統領制共和国として再建が進む一方、経済は沖合油田や林業が主軸を成す。オザラ=コクアやヌアバレ=ンドキなど保護区に生息するゴリラ・ゾウ・稀少鳥類は世界的にも貴重で、近年はエコツーリズムの潜在力が注目を浴びている。
- 正式名称
- コンゴ共和国
- 通称
- コンゴ・ブラザヴィル
- 国コード(数字3桁)
- 178
- 国コード(英字3桁)
- COG
- 国コード(英字2桁)
- CG
- 推計人口
- 約600万人 (2023)
- 人口密度
- 約17人/km2
- 主要言語
- フランス語, キトゥバ(Munukutuba), リンガラ語
- 主要宗教
- キリスト教(主にカトリック・プロテスタント), 伝統宗教, イスラム教
- 国歌
- La Congolaise
- 国際電話番号
- +242
- インターネットTLD
- .cg
歴史
1960年にフランスから独立し、社会主義化・内戦を経て現在は多党制を採用。
15世紀までコンゴ王国に属した地域は、19世紀ベルリン会議後フランス領コンゴとなった。1960年に独立し、1969年には国名をコンゴ人民共和国と改めマルクス=レーニン主義を標榜したが、1991年の国民会議で複数政党制と現在の国名へ復帰した。1990年代半ばには民族・政党対立が内戦に発展し、1997年にドニ・サスヌゲソが実権を握って以降、停戦と復興が進む一方で長期政権と民主主義の課題が残る。
地理・気候
大西洋に面した低湿地帯からマヨンベ山地の丘陵、南部サバナ高原、北部の広大なコンゴ盆地熱帯雨林へと連続する多様な地形が特徴。
熱帯雨林気候とサバナ気候の混在
- 面積
- アフリカ / 342000 km²
- 首都
- ブラザヴィル
- 最大都市
- ブラザヴィル
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- マレボ湖, テレ湖
- 隣接国
- ガボン, カメルーン, 中央アフリカ共和国, コンゴ民主共和国, アンゴラ(カビンダ州)
政治
政治体制: 大統領制共和政(複数政党制)
経済
通貨: 中部アフリカCFAフラン (XAF)
GDP(名目): 156 十億米ドル (2022)
GDP(PPP): 402 十億米ドル (2022)
言語・時間帯
主要言語: フランス語, キトゥバ(Munukutuba), リンガラ語
時間帯: 西アフリカ時間(WAT)
文化・習慣
民族集団
コンゴ(バコンゴ), テケ, ムボチ, サンガ, ラリ, プナリ, バテケ, ピグミー(バカなど)
平均寿命
64.0
識字率
81.8
国民的スポーツ
サッカー, バスケットボール, ハンドボール, レスリング, 陸上競技