DRコンゴの概要
アフリカ中部に位置し、豊富な鉱物資源と世界第2位の熱帯雨林を有する共和制国家。
基本情報
コンゴ民主共和国はアフリカで2番目の広大な国土を持ち、コンゴ川流域の熱帯雨林と東部大地溝帯の大湖群など多彩な自然景観を誇る。地下にはコバルト・銅・金・ダイヤモンドなど莫大な鉱物資源が眠り、世界のレアメタル供給を支えている。一方で植民地支配と度重なる内戦がもたらした政治・経済の混乱、インフラ不足、貧困、環境破壊など多くの課題も抱える。首都キンシャサはリンガラ・ポップスやコンゴ・ルンバが花開く音楽の都として知られる。
- 正式名称
- コンゴ民主共和国
- 通称
- DRコンゴ
- 国コード(数字3桁)
- 180
- 国コード(英字3桁)
- COD
- 国コード(英字2桁)
- CD
- 推計人口
- 1億1200万人 (2024)
- 人口密度
- 約48
- 主要言語
- フランス語, リンガラ語, スワヒリ語, コンゴ語, ルバ語
- 主要宗教
- キリスト教, イスラム教, 伝統宗教
- 国歌
- Debout Congolais
- 国際電話番号
- +243
- インターネットTLD
- .cd
歴史
1960年にベルギーから独立後、クーデターと2度の大規模内戦を経ながらも民主化の歩みを続けている。
15世紀のコンゴ王国以降、19世紀末にはベルギー王レオポルド2世の私有地コンゴ自由国となり苛烈な搾取が行われた。1908年からはベルギー領コンゴとして植民地支配が続き、1960年に独立。直後にコンゴ動乱が勃発し、1965年のモブツ政権下で国名をザイールに変更。1997年にローラン・カビラが政権を奪取し現国名に戻すが、1998〜2003年にはアフリカ大陸最大規模の第二次コンゴ戦争が発生。2006年以降選挙による政権交代が定着しつつあり、2019年には史上初の平和的政権交代が実現したが、東部では武装勢力との衝突が続く。
地理・気候
中央に広大な低地盆地と熱帯雨林が広がり、その周囲を高原と大地溝帯の山岳が取り囲む
熱帯雨林気候とサバナ気候、東部高地は温暖湿潤
- 面積
- アフリカ / 2344858 km²
- 首都
- キンシャサ
- 最大都市
- キンシャサ
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- タンガニーカ湖, キブ湖, アルバート湖, エドワード湖, マイ=ンドンベ湖
- 隣接国
- コンゴ共和国, 中央アフリカ共和国, 南スーダン, ウガンダ, ルワンダ, ブルンジ, タンザニア, ザンビア, アンゴラ
政治
政治体制: 半大統領共和制
経済
通貨: コンゴ・フラン (CDF)
GDP(名目): 640億 米ドル (2023)
GDP(PPP): 3,020億 国際ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: フランス語, リンガラ語, スワヒリ語, コンゴ語, ルバ語
時間帯: 西部: Central Africa Time, 東部: Central Africa Time+1
文化・習慣
民族集団
バコンゴ, ルバ, モンゴ, リンガラ, ツチ, フンバ, ムブティ(ピグミー)
平均寿命
62.0
識字率
79%
国民的スポーツ
サッカー, バスケットボール, ハンドボール, ボクシング, 陸上競技