ココス諸島の概要
インド洋のほぼ中央に位置するオーストラリア領の小さなサンゴ礁諸島。ココヤシと澄んだラグーンが象徴的で、住民の多くがマレー系と豪州系で構成される。
基本情報
ココス(キーリング)諸島は二つの環礁・27の小島からなり、面積はわずか14km²。北キーリング島は国立公園として保護され、南キーリング環礁には居住島のウェスト島とホーム島がある。行政的にはオーストラリア連邦の外部準州であり、立法はオーストラリア議会に属する。交通は週数便の国内線と貨物船に限られ、自然保全と小規模観光が島の主産業。透き通った海と手つかずの砂浜はダイバーやバックパッカーから人気を集める一方、イスラム文化を色濃く残すホーム島の集落ではモスクや伝統家屋が独自の景観をつくっている。
- 正式名称
- ココス(キーリング)諸島
- 通称
- ココス諸島
- 国コード(数字3桁)
- 166
- 国コード(英字3桁)
- CCK
- 国コード(英字2桁)
- CC
- 推計人口
- 約630人 (2024)
- 人口密度
- 約45人/km²
- 主要言語
- 英語, ココス・マレー語
- 主要宗教
- イスラム教, キリスト教
- 国歌
- Advance Australia Fair(オーストラリア国歌)
- 国際電話番号
- +61 8
- インターネットTLD
- .cc
歴史
19世紀にイギリス系のクルーニーズ=ロス家がプランテーションを開き、1955年にオーストラリア領となった。
1600年代初頭に航海者ウィリアム・キーリングが発見したとされるが、本格的な定住は1826年のアレキサンダー・ヘアとマレー人労働者による移住から始まる。その後クルーニーズ=ロス家が諸島を私有し、コプラ生産と労働者管理による半封建的な体制が1世紀以上続いた。第一次世界大戦ではドイツ巡洋艦エムデンとの海戦が行われ、第二次大戦中は連合軍の通信拠点となった。1955年にシンガポール管轄からオーストラリアへ移管、1978年に土地の買収が完了し、1984年の住民投票で正式に豪州への帰属が確定した。現在は自治評議会とオーストラリア内務省の連携で行政が行われている。
地理・気候
サンゴ礁が環状に発達した環礁で、中央に遠浅のラグーンが広がる。土地は平坦で最高標高は9m、島の大半をココヤシとパンタルヤシが覆う。
熱帯モンスーン気候(Am)
- 面積
- オセアニア / 14 km²
- 首都
- ウェスト島
- 最大都市
- バンタム村
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: オーストラリア連邦の外部準州(直轄領)
経済
通貨: オーストラリア・ドル (AUD)
GDP(名目):
GDP(PPP):
言語・時間帯
主要言語: 英語, ココス・マレー語
時間帯: Cocos Islands Time
文化・習慣
民族集団
ココス・マレー人, オーストラリア系ヨーロッパ人, ジャワ系, 中国系, その他東南アジア系
国民的スポーツ
サッカー, クリケット, ネットボール, ラグビーリーグ, セーリング