ブーベ島の概要
南大西洋の亜南極に位置する世界で最も孤立した無人の火山島。
基本情報
ブーベ島は南緯54度26分、西経3度24分に位置し、陸地から最も離れた絶海の孤島として知られる。全域が氷河に覆われ、上陸が極めて困難なため定住者はおらず、ノルウェーの属領として気象観測拠点のみが置かれている。島の面積は約49 km²、最高地点は780 mのオラフ峰。1971年から自然保護区に指定され、生態系はペンギン・アザラシ・海鳥などのコロニーが中心。ISOでは独立したコードBV/BVTが与えられ、インターネットTLD“.bv”が割り当てられているが未使用である。
- 正式名称
- ブーベ島(ノルウェー属領)
- 通称
- ブーベ島
- 国コード(数字3桁)
- 074
- 国コード(英字3桁)
- BVT
- 国コード(英字2桁)
- BV
- 推計人口
- 0 (2024)
- 人口密度
- 0
- 主要言語
- ノルウェー語
- 主要宗教
- 国歌
- Ja, vi elsker dette landet
- インターネットTLD
- .bv
歴史
1739年にフランス人航海士ブーヴェが発見し、1928年にノルウェーが領有を宣言して属領となった。
1739年1月、ジャン=バティスト・ブーヴェ・ド・ロジエが島影を報告したが位置が誤っていたため“幻の島”と混同が続いた。1808年に英国捕鯨船が再発見し、その後複数国が上陸を試みた。1927年ノルウェーのノルヴェジア探検隊が小屋を建て先占を主張、翌1928年王令により正式にノルウェー属領へ編入。第二次世界大戦前後も探検が行われたが恒久的定住には至らず、1971年に島と領海を自然保護区化。1979年には衛星ヴェラが周辺で未解明の閃光を観測(ヴェラ事件)。現在はノルウェー極地研究所の無人気象・生物観測の拠点として利用されるのみで、厳しい自然状態が維持されている。
地理・気候
93%が氷河に覆われた円形の盾状火山島で、海岸は急峻な氷壁と断崖が連なる。西岸にのみ比較的平坦な溶岩棚が存在。
冷涼海洋性(亜南極海洋気候)
- 面積
- 南極周辺(亜南極) / 49 km²
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: ノルウェー法務・警察省極地局が管轄する非自治属領
経済
通貨: ノルウェー・クローネ (NOK)
GDP(名目):
GDP(PPP):
言語・時間帯
主要言語: ノルウェー語
時間帯: UTC