基本情報

ブルネイ・ダルサラーム国はボルネオ島北部を領有し、北は南シナ海、その他三方をマレーシア・サラワク州に囲まれる。面積は5,765km2と日本の三重県ほどで、国土はテンブロン地区と本土部に分断されている。石油・天然ガス産業がGDPと輸出の大部分を占め、一人当たりGDPは東南アジア屈指。国家元首はスルタンで、絶対的な権限を保持する一方、国民には医療・教育の無償提供や所得税免除など厚い社会福祉が行われている。イスラム教を国教とし、シャリーア刑法が段階的に導入された。観光では黄金ドームが輝くモスクや手つかずの熱帯雨林が人気で、治安も東南アジアで最も良好な国の一つとされる。

正式名称
ブルネイ・ダルサラーム国
通称
ブルネイ
国コード(数字3桁)
096
国コード(英字3桁)
BRN
国コード(英字2桁)
BN
推計人口
44万人 (2023)
人口密度
76人/km2
主要言語
マレー語
主要宗教
イスラム教
国歌
Allah Peliharakan Sultan
国際電話番号
+673
インターネットTLD
.bn

歴史

15世紀の海上王国を起源とし、1888年から英保護領、1984年に完全独立を達成した。

7世紀ごろからボルネオ北岸に港市国家が発展し、15世紀にはブルネイ王国としてスールー諸島やフィリピン南部まで勢力を伸ばした。17世紀以降は内紛と植民地勢力の進出で衰退し、1888年にイギリス保護領となる。第二次世界大戦中は日本軍が占領。戦後、石油開発が本格化し豊かな産油国へ転じた。1959年憲法で自治を獲得し、1984年1月に英連邦の一員として独立。1990年代以降はイスラム的価値観を強め、2014年よりシャリーア刑法を段階的に施行している。

地理・気候

北部は平坦な海岸平野、内陸は緩やかな丘陵から1,850mのパゴン山へ続き、東部テンブロン地区には原生熱帯雨林が広がる。

熱帯雨林気候(Af)

面積
アジア / 5765 km²
首都
バンダルスリブガワン
最大都市
バンダルスリブガワン
海岸線の有無
隣接国
マレーシア
資源
石油, 天然ガス, サゴヤシ, 熱帯硬木, ラタン, 漁業資源, 地下水, シリカ砂, 泥炭土, 薬用植物, ガハル香木

政治

政治体制: 立憲君主制(強い王権を伴うスルタン制)

経済

通貨: ブルネイ・ドル (BND)

GDP(名目): 178億 米ドル (2023)

GDP(PPP): 333億 国際ドル (2023)

言語・時間帯

主要言語: マレー語

時間帯: ブルネイ時間

文化・習慣

民族集団

マレー系, 中国系, ケダヤン族, ムラナ族, ドゥスン族, ビサヤ族, バジャウ族, ブラン族, ムルット族

平均寿命

75.0歳

識字率

97.2%

国民的スポーツ

サッカー, シラット, ドラゴンボート, セパタクロー, バドミントン, ゴルフ

国旗

ブルネイ 国旗

国章

ブルネイ 国章