ベリーズの概要
ユカタン半島付け根のカリブ海沿岸に位置し、美しい珊瑚礁と多様なマヤ遺跡を有する英語圏の中米国家。
基本情報
ベリーズは中央アメリカでは珍しく英語を公用語とする英連邦王国で、青く澄んだカリブ海と世界第2位の規模を誇るベリーズ珊瑚礁保護区が観光資源の中心。国土の60%以上が密林で、多様な動植物が生息する一方、沿岸部には450以上の小島(キー)が点在し、ダイビングやシュノーケリングの聖地として知られる。民族はメスティーソ、クレオール、マヤ、ガリフナなどが共生し、多言語・多文化が日常に溶け込む。農業と観光が経済の柱で、ベリーズ・ドルを通貨としながら米ドルも広く流通する。治安は比較的安定しているが、ハリケーン多発地帯のため気象情報への注意が必要。
- 正式名称
- ベリーズ
- 通称
- ベリーズ
- 国コード(数字3桁)
- 084
- 国コード(英字3桁)
- BLZ
- 国コード(英字2桁)
- BZ
- 推計人口
- 約44万人 (2024)
- 人口密度
- 約19人/km²
- 主要言語
- 英語, スペイン語, ベリーズ・クレオール語
- 主要宗教
- ローマ・カトリック, プロテスタント
- 国歌
- Land of the Free
- 国際電話番号
- +501
- インターネットTLD
- .bz
歴史
旧イギリス領ホンジュラスとして開拓され、1981年に英国から独立。
先古典期から後古典期にかけてマヤ文明が栄えた地域で、17世紀にイギリス人が木材伐採のため入植。1862年に英領植民地イギリス領ホンジュラスとして正式編入され、マホガニー輸出を中心に発展した。第二次大戦後に自治拡大が進み、1973年に国名をベリーズへと改称。独立交渉は隣国グアテマラの領有権主張で難航したが、1981年9月21日に独立を達成した。現在も国境画定問題はICJで審理中だが、国内は安定した議会制民主主義を維持している。
地理・気候
国土の60%以上が低地の熱帯雨林で、南部にマヤ山脈が走り最高峰ドイルズ・ディライト(1,124m)がそびえる。東はカリブ海に面し、450を超えるサンゴ礁とキーが点在。
熱帯モンスーン気候
- 面積
- 北アメリカ / 22966 km²
- 首都
- ベルモパン
- 最大都市
- ベリーズシティ
- 海岸線の有無
- 有
- 隣接国
- メキシコ, グアテマラ
政治
政治体制: 立憲君主制(議院内閣制)
経済
通貨: ベリーズ・ドル (BZD)
GDP(名目): 27 億米ドル (2023)
GDP(PPP): 49 億国際ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: 英語, スペイン語, ベリーズ・クレオール語
時間帯: ベリーズ標準時
文化・習慣
民族集団
メスティーソ, クレオール, マヤ系, ガリフナ, メノナイト(ドイツ系), 東インド系, 華人, 白人
平均寿命
74.0歳
識字率
82%
国民的スポーツ
サッカー, バスケットボール, ソフトボール, クリケット, 陸上競技, カヌーレース