基本情報

バハマはフロリダ沖からキューバ北方にかけて弓状に広がるサンゴ礁起源の群島国家で、クリスタルブルーの海と白砂のビーチが世界的に知られる観光立国である。イギリス連邦王国の一員として国王を元首に戴く立憲君主制を採り、英語を公用語とする。経済は観光と国際金融サービスが柱で、穏やかな気候、安定した政治、1米ドル=1バハマドルの通貨ペッグが外国資本を惹きつける。島々ごとに個性豊かな文化と手付かずの自然が残り、ジャンカヌー・カーニバルやレガッタが祝祭を彩る。海洋保全にも積極的で、世界初の海洋国立公園「エグズーマケイズ・ランド&シー・パーク」を擁する。

正式名称
バハマ国(コモンウェルス・オブ・ザ・バハマ)
通称
バハマ
国コード(数字3桁)
044
国コード(英字3桁)
BHS
国コード(英字2桁)
BS
推計人口
約41万人 (2023)
人口密度
約29人/km²
主要言語
英語
主要宗教
プロテスタント系キリスト教(バプテスト、英国国教会、メソジストなど)
国歌
March On, Bahamaland
国際電話番号
+1-242
インターネットTLD
.bs

歴史

1973年に英国から独立したが、17世紀以降イギリス領として海賊や密輸で賑わい、戦後はリゾート開発とともに急速に近代化した。

1492年のコロンブス上陸以降、先住のルカヤン人は疫病と奴隷化で姿を消した。17世紀に入植したイギリス人と海賊が拠点を築くが、1718年に王立総督ウッズ・ロジャーズが統治を確立。アメリカ独立後にはロイヤリストと奴隷が流入した。1834年の奴隷制廃止後、綿花や海綿業で細々と生計を立て、禁酒法時代はラム密輸で経済が沸騰。第二次大戦後、自治拡大と黒人多数派の政治参加が進み、1964年自治獲得、1973年7月10日に完全独立。以降は二大政党制の下で観光・金融振興を軸に発展しつつ、ハリケーンや租税回避問題への対応が課題となっている。

地理・気候

石灰岩台地が波食で削られた平坦な島々と、世界屈指の透明度を誇る遠浅のサンゴ礁海域が特徴。大小のブルーホールや干潟、マングローブ湿地が点在する。

熱帯サバナ気候(ケッペンAw)で海洋性の影響が強く、年間を通じ温暖。

面積
北アメリカ(カリブ海) / 13878 km²
首都
ナッソー
最大都市
ナッソー
海岸線の有無
資源
アルゴナイト, 塩, 漁業資源(コンク、ロブスター), 観光資源としての珊瑚礁, 太陽エネルギー, 風力, 石灰岩, 白砂, マングローブ林, ブルーホール淡水帯

政治

政治体制: 立憲君主制・議院内閣制(英連邦王国)

経済

通貨: バハマ・ドル (BSD)

GDP(名目): 約128億 米ドル (2023)

GDP(PPP): 約176億 国際ドル (2023)

言語・時間帯

主要言語: 英語

時間帯: バハマ時間(東部時間)

文化・習慣

民族集団

アフリカ系バハマ人, ヨーロッパ系, 混血, アジア系, ラテン系

平均寿命

約74.0歳

識字率

約96%

国民的スポーツ

セーリング, 陸上競技, バスケットボール, 野球, クリケット

国旗

バハマ 国旗

国章

バハマ 国章