バーレーンの概要
ペルシャ湾に浮かぶ33の島からなる立憲君主制の島国。金融・観光・精製産業で知られる。
基本情報
バーレーン王国は、西アジア・ペルシャ湾の中央部に位置する群島国家で、最も大きなバーレーン島を中心にムハッラク島などの島々から成る。面積はわずか778km2と小さいが、古代ディルムン文明の交易拠点として栄え、真珠採取で世界的に知られた歴史を有する。1932年に湾岸地域で最も早く原油を産出し、現在も石油関連産業が重要だが、近年は金融サービス、アルミ精錬、観光へと経済を多角化。国際ビジネス環境の開放性と比較的寛容な社会風土が特徴で、海外から多くの労働者と観光客を引き寄せている。
- 正式名称
- バーレーン王国
- 通称
- バーレーン
- 国コード(数字3桁)
- 048
- 国コード(英字3桁)
- BHR
- 国コード(英字2桁)
- BH
- 推計人口
- 172万人(2024年推計) (2024)
- 人口密度
- 約2,200人/km2
- 主要言語
- アラビア語
- 主要宗教
- イスラム教
- 国歌
- Bahrainona(我らのバーレーン)
- 国際電話番号
- +973
- インターネットTLD
- .bh
歴史
古代ディルムン文明から現代に至るまで交易の要衝として発展し、1971年に英国から独立、2002年に王国へ移行した。
バーレーンは紀元前3000年頃のディルムン文明の中心地としてメソポタミアとインダスを結ぶ交易で栄えた。16世紀以降はポルトガル、サファヴィー朝の支配を経て、1783年にスンナ派のハリーファ家が権力を掌握。19世紀末にはイギリスの保護下に置かれ、1930年代に油田が発見されると経済と社会構造が急激に変化した。1971年独立後は湾岸協力会議(GCC)の創設メンバーとして地域連携を推進し、2002年の憲法改正で立憲君主制へ移行。2011年の「アラブの春」では国内のシーア派とスンナ派間の緊張が顕在化したが、現在も王室を中心とした統治体制が続いている。
地理・気候
主に平坦な石灰岩の台地と砂漠で構成され、中央南部に標高134mのジュベル・アドゥカーン丘陵がそびえる。海岸線は干潟とサンゴ礁が発達し、埋め立てで人工島が増加中。
砂漠気候(BW)
- 面積
- アジア / 778 km²
- 首都
- マナーマ
- 最大都市
- マナーマ
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: 立憲君主制(議会制と王権の併存)
経済
通貨: バーレーン・ディナール (BHD)
GDP(名目): 444 10億米ドル (2023)
GDP(PPP): 805 10億国際ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: アラビア語
時間帯: アラビア標準時
文化・習慣
民族集団
バフライニ・アラブ, バフライニ・ペルシャ, 南アジア系(インド系), パキスタン系, フィリピン系, アフリカ系バーレーン人
平均寿命
77.5歳
識字率
97.5%
国民的スポーツ
サッカー, クリケット, 陸上競技, モータースポーツ, バスケットボール, 乗馬, ドラゴンボート