バングラデシュの概要
世界でもっとも人口密度が高い国の一つで、豊かなデルタに築かれた南アジアのイスラム共和国。
基本情報
バングラデシュはベンガル湾に面し、ガンジス・ブラマプトラ・メグナ三大河川の下流デルタ地帯を中心に国土が広がる。 肥沃な沖積土は古来「黄金のベンガル」と呼ばれ豊かな農業を育んだが、洪水やサイクロンにも悩まされる。 1971年にパキスタンから独立し、議院内閣制の共和制国家となった。 近年は繊維産業と海外労働者からの送金が経済を支え、高い経済成長率を記録している。 イスラム教が多数派であるものの、多様な宗教・民族が共存し、独自のベンガル文化と祭礼が息づく。
- 正式名称
- バングラデシュ人民共和国
- 通称
- バングラデシュ
- 国コード(数字3桁)
- 050
- 国コード(英字3桁)
- BGD
- 国コード(英字2桁)
- BD
- 推計人口
- 約1億7,000万人 (2022)
- 人口密度
- 1265
- 主要言語
- ベンガル語, 英語
- 主要宗教
- イスラム教
- 国歌
- Amar Sonar Bangla(アマル・ショナル・バングラ)
- 国際電話番号
- +880
- インターネットTLD
- .bd
歴史
東パキスタンからの分離独立(1971年)を経て誕生した若い国家。
英領時代にはインド亜大陸きっての経済中心地で、1905年のベンガル分割令がヒンドゥー‐ムスリム対立を深めた。 1947年の印パ分割で東パキスタンとなるが、西パキスタンとの政治的・文化的摩擦が続き、 1971年の独立戦争と第三次印パ戦争の結果、バングラデシュとして独立。 その後クーデターと軍政を経て1991年に文民議会制が定着、選挙による政権交代と経済改革が進んだ。
地理・気候
ガンジス・ブラマプトラ・メグナの三大河川が形成した広大な沖積平野と、東南部の丘陵および海岸砂丘から成る。 国土のほとんどが標高10m未満の低地で、網の目状の河川とカナルが走る。
熱帯モンスーン気候
- 面積
- アジア / 147570 km²
- 首都
- ダッカ
- 最大都市
- ダッカ
- 海岸線の有無
- 有
- 隣接国
- インド, ミャンマー
政治
政治体制: 共和制(議院内閣制)
経済
通貨: バングラデシュ・タカ (BDT)
GDP(名目): 4590 億ドル (2023)
GDP(PPP): 12800 億ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: ベンガル語, 英語
時間帯: バングラデシュ標準時
文化・習慣
民族集団
ベンガル人, チャクマ, マルマ, サンタル, ガロ, ムロ, トリプリ, ビフール, ロヒンギャ難民
平均寿命
72.4
識字率
75
国民的スポーツ
クリケット, カバディ, サッカー, バドミントン, バレーボール