ブルキナの概要
サヘルとサバナが交わる内陸の金産出国。多民族・多言語社会で知られる。
基本情報
ブルキナファソは西アフリカ中央部に位置する内陸国で、農牧・鉱業・手工芸を主な生業とする。フランス植民地時代のオート・ボルタから独立したのち、1984年に現国名へ改称。金の輸出が経済の大黒柱で、金産出量はアフリカ上位。人口の大多数が農村部に居住し、近年は気候変動と過激派の影響で国内避難民が増加している。首都ワガドゥグーはサヘル地帯屈指の文化都市で、隔年開催のワガドゥグ全アフリカ映画祭は大陸最大級の映画イベントとして国際的に有名。
- 正式名称
- ブルキナファソ
- 通称
- ブルキナ
- 国コード(数字3桁)
- 854
- 国コード(英字3桁)
- BFA
- 国コード(英字2桁)
- BF
- 推計人口
- 約2,200万人 (2023)
- 人口密度
- 約80人/km²
- 主要言語
- フランス語, ムーア語, フルフルデ, ディウラ語
- 主要宗教
- イスラム教, キリスト教, 伝統宗教
- 国歌
- Une Seule Nuit(ある一夜)
- 国際電話番号
- +226
- インターネットTLD
- .bf
歴史
モシ王国群からフランス植民地を経て1960年独立。クーデターと政変を繰り返し、2022年以降は軍事政権下にある。
11世紀以降に定住したモシ人がワガドゥグーを中心に諸王国を築き、19世紀末にフランスの保護領となった。1947年にオート・ボルタ植民地として再編成され、1960年に共和国として独立。1983年のトーマス・サンカラ政権で国名をブルキナファソへ変更したが、1987年のクーデターでサンカラは暗殺された。その後も政変が相次ぎ、イスラム過激派の台頭と治安悪化が深刻化。2022年1月と9月のクーデターで軍が再び実権を握り、民政移行は2029年7月まで延期された。
地理・気候
国土の大部分は標高200〜300mのサバナ高原で緩やかな起伏。北はサヘルの半砂漠、南西は丘陵が連なる。ヴォルタ川の3支流が南流しガーナへ注ぐ。
サバナ・半乾燥サヘル気候
- 面積
- アフリカ / 274200 km²
- 首都
- ワガドゥグー
- 最大都市
- ワガドゥグー
- 海岸線の有無
- 無
- 隣接国
- マリ, ニジェール, ベナン, トーゴ, ガーナ, コートジボワール
政治
政治体制: 大統領制共和制(暫定軍事政権)
経済
通貨: 西アフリカCFAフラン (XOF)
GDP(名目): 209 億米ドル (2023)
GDP(PPP): 560 億米ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: フランス語, ムーア語, フルフルデ, ディウラ語
時間帯: グリニッジ標準時
文化・習慣
民族集団
モシ人, フラニ人, グルマンチェ人, グルンシ人, ボボ人, ロビ人, マンデ系諸族, セヌフォ人
平均寿命
60.4歳
識字率
約44%
国民的スポーツ
サッカー, レスリング(ラ・ルッテ・トラディショネル), 陸上競技, 自転車競技, バスケットボール