カリブ・オランダ/BES諸島の概要
カリブ海に浮かぶボネール島、シント・ユースタティウス島、サバ島の3島から成るオランダの特別自治体。
基本情報
ボネール、シント・ユースタティウスおよびサバは、オランダ王国の構成体の一部として欧州側のオランダ本土と同等の公法人格を持つ“特別自治体”であり、総称してカリブ・オランダと呼ばれる。政治・行政面ではオランダ法の下にありつつ、高度に自治権を有し、各島に島議会と行政長官が置かれている。観光業、とりわけダイビングやセーリング、エコツーリズムが主要産業で、米ドルを流通通貨として採用。豊かなサンゴ礁と希少な野生生物が保護され、島ごとに独自の文化と歴史的遺産が息づく。
- 正式名称
- ボネール、シント・ユースタティウスおよびサバ(カリブ・オランダ)
- 通称
- カリブ・オランダ/BES諸島
- 国コード(数字3桁)
- 535
- 国コード(英字3桁)
- BES
- 国コード(英字2桁)
- BQ
- 推計人口
- 約2.8万人 (2023)
- 人口密度
- 約85人/km²
- 主要言語
- オランダ語, パピアメント語, 英語
- 主要宗教
- キリスト教(ローマ・カトリック、プロテスタント)
- 国歌
- Wilhelmus(オランダ国歌)
- 国際電話番号
- +599
- インターネットTLD
- .nl
歴史
2010年、オランダ領アンティル解体に伴い3島はオランダ本国に編入され特別自治体となった。
17世紀以降、スペイン・オランダ・イギリスが入れ替わり支配した後、1816年に正式にオランダ領となった。長らく“オランダ領アンティル”に属していたが、自治構造見直しの結果、2010年10月10日にアンティルが解体。キュラソーとシント・マールテンが構成国となり、BES諸島はオランダ本国に直轄編入される形で特別自治体へ移行した。以降、行政・司法制度のオランダ化が進む一方、島固有の言語や慣習を保護する政策が採られている。
地理・気候
ボネールは乾燥した石灰岩台地と塩湖が広がる低平な島。対照的にシント・ユースタティウスとサバは急峻な火山島で、熱帯雨林や雲霧林が山頂を覆う劇的な地形。
熱帯サバナ気候(ボネール)/熱帯雨林気候(高地部)
- 面積
- 北アメリカ(カリブ海) / 328 km²
- 首都
- クラレンダイク(ボネール島の行政中心)
- 最大都市
- クラレンダイク
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: オランダの特別自治体(公法人)
経済
通貨: アメリカ合衆国ドル (USD)
GDP(名目):
GDP(PPP):
言語・時間帯
主要言語: オランダ語, パピアメント語, 英語
時間帯: 大西洋標準時(AST)
文化・習慣
民族集団
アフロ・カリブ系, オランダ系, ラテンアメリカ系, 東南アジア系(主にインドネシア系), 先住カリブ系子孫
平均寿命
81.2歳(2017推定)
識字率
98%
国民的スポーツ
スキューバダイビング, ウィンドサーフィン, セーリング, サッカー, 野球, トライアスロン