ベナンの概要
ギニア湾に面し南北に細長い西アフリカの共和制国家。首都はポルトノボ、最大都市はコトヌー。
基本情報
南は低湿な海岸平野、北はサバンナと低山地が広がる。旧フランス植民地ダホメとして独立後、1970年代の社会主義体制を経て1990年に複数政党制へ移行。綿花と近隣諸国へのトランジット貿易が経済の柱で、港湾都市コトヌーはニジェールなど内陸国の重要な外港として機能する。多民族国家でフォン人・ヨルバ人・バリバ人などが共存し、固有宗教ヴォドゥンが文化に色濃く残る。穏やかな国民性で知られるが近年は政治の権威主義化が指摘される。
- 正式名称
- ベナン共和国
- 通称
- ベナン
- 国コード(数字3桁)
- 204
- 国コード(英字3桁)
- BEN
- 国コード(英字2桁)
- BJ
- 推計人口
- 約1,300万人 (2023)
- 人口密度
- 約115人/km2
- 主要言語
- フランス語
- 主要宗教
- キリスト教, イスラム教, ヴォドゥン
- 国歌
- L'Aube Nouvelle
- 国際電話番号
- +229
- インターネットTLD
- .bj
歴史
ダホメ王国を起源とし、奴隷海岸として欧州との交易で繁栄。1894年フランス植民地化、1960年独立後クーデターと政争を繰り返し、1990年民主化を達成。
17〜19世紀にかけてフォン人のダホメ王国が沿岸部を制し奴隷貿易の中心となった。1894年フランス保護領となり、フランス領ダホメとして西アフリカ植民地連邦に編入。1960年ダホメ共和国として独立するも政争と軍事クーデターが頻発し、1975年社会主義路線を採るベナン人民共和国へ改称。1989年経済危機を契機に国民会議が開催され1990年に新憲法採択、複数政党制と市場経済へ転換。以降比較的安定した選挙が続いたが、2016年以降は政治空間の縮小が懸念されている。
地理・気候
南部は低平な砂浜とラグーン、中央は台地と森林サバンナ、北西部はアタコラ山脈の丘陵、北東部はニジェール川沿いの乾燥サバンナが続く。
南部は熱帯サバナ気候、北部はサバナ〜ステップ気候
- 面積
- アフリカ / 112622 km²
- 首都
- ポルトノボ
- 最大都市
- コトヌー
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- ノクエ湖, アヘメ湖
- 隣接国
- トーゴ, ブルキナファソ, ニジェール, ナイジェリア
政治
政治体制: 大統領制共和制
経済
通貨: CFAフラン(西アフリカ) (XOF)
GDP(名目): 183 億米ドル (2023)
GDP(PPP): 440 億国際ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: フランス語
時間帯: 西アフリカ時間
文化・習慣
民族集団
フォン人, アジャ人, ヨルバ人, バリバ人, フラ人, ソンバ人, デンディ人, ミナ人, ベトマリベ人, プル人
平均寿命
約62歳
識字率
約45%
国民的スポーツ
サッカー, バスケットボール, ハンドボール, 陸上競技, レスリング(エグブレガン)