基本情報

オーストリアはヨーロッパ中部に位置する内陸国で、国土の6割以上をアルプス山脈が占める山岳国家である。 古くはハプスブルク家の本拠として文化・政治の中心を担い、現在もウィーンをはじめ各都市に歴史的建造物や音楽・芸術の伝統が色濃く残る。 EU・シェンゲン協定加盟国であり、ユーロ圏の一員として経済的にも安定。 水力発電などの再生可能エネルギー比率が高く、環境先進国として知られる。 永世中立国を宣言しており国連やOSCEなど国際機関が多数立地し、国際会議都市としても重要な役割を果たしている。

正式名称
オーストリア共和国
通称
オーストリア
国コード(数字3桁)
040
国コード(英字3桁)
AUT
国コード(英字2桁)
AT
推計人口
約910万人 (2024)
人口密度
約109人/km²
主要言語
ドイツ語
主要宗教
ローマ・カトリック
国歌
Land der Berge, Land am Strome(山岳の国、河川の国)
国際電話番号
+43
インターネットTLD
.at

歴史

ハプスブルクの大国から第一次大戦後の小国化、ナチス・ドイツ併合と分割占領を経て1955年に独立を回復した。

976年のオストマルク創設に始まり、中世にはバーベンベルク家、のちにハプスブルク家が支配。 神聖ローマ皇帝を世襲し、オーストリア帝国、ついでオーストリア=ハンガリー二重帝国として欧州列強の一角を占めた。 第一次世界大戦敗戦で帝国は解体、領土は現在の9州に縮小。 1938年にナチス・ドイツへ併合(アンシュルス)されるが、第二次大戦後は英仏米ソの分割統治下に置かれる。 1955年、国家条約により完全独立を達成し永世中立を宣言。 1995年EU加盟後は中東欧諸国との経済・文化交流の要衝として発展を続けている。

地理・気候

国土の6割がアルプス山脈で占められ、中央から東へドナウ川が横断。高山、丘陵、湖沼、ワイン畑と多彩な地形が広がる。

温帯湿潤および山岳気候の混合

面積
ヨーロッパ / 83879 km²
首都
ウィーン
最大都市
ウィーン
海岸線の有無
主要湖沼
ボーデン湖, ノイジードラー湖, アッター湖
隣接国
ドイツ, チェコ, スロバキア, ハンガリー, スロベニア, イタリア, スイス, リヒテンシュタイン
資源
水力資源, 木材, 鉄鉱石, マグネサイト, タルク, 褐炭, 石灰岩, 石油(小規模), 天然ガス, 観光資源

政治

政治体制: 連邦共和制・議院内閣制

経済

通貨: ユーロ (EUR)

GDP(名目): 4,580 億米ドル (2023)

GDP(PPP): 6,800 億米ドル (2023)

言語・時間帯

主要言語: ドイツ語

時間帯: 中央ヨーロッパ時間(CET), 中央ヨーロッパ夏時間(CEST)

文化・習慣

民族集団

オーストリア系ドイツ人, トルコ系, セルビア系, ボスニア系, クロアチア系, スロベニア系, ハンガリー系, ロマ, チェコ系

平均寿命

81.4年

識字率

99%

国民的スポーツ

アルペンスキー, サッカー, スキー・ジャンプ, バイアスロン, アイスホッケー, スノーボード

国旗

オーストリア 国旗

国章

オーストリア 国章