アンティグア・バーブーダの概要
小アンティル諸島に位置するアンティグア島とバーブーダ島を中心とした英連邦王国の島国。365のビーチを誇り、観光業が経済の柱となっている。
基本情報
アンティグア・バーブーダはカリブ海東部に浮かぶ複数のサンゴ礁・火山島から成り、首都はアンティグア島北西部のセントジョンズ。 面積は約442km2と小さいが、温暖で乾燥した気候と白砂のビーチは世界的に知られる。 英語を公用語とし、英国国王を元首とする立憲君主制を採用。観光が GDP の約 8 割を占めるほか、 オンライン金融サービス、ラム酒醸造、農牧業(サトウキビ・家畜)が補完的産業となる。 近年はハリケーン被害と気候変動への対策が国家課題であり、再生可能エネルギー導入が進む。
- 正式名称
- アンティグア・バーブーダ
- 通称
- アンティグア・バーブーダ
- 国コード(数字3桁)
- 028
- 国コード(英字3桁)
- ATG
- 国コード(英字2桁)
- AG
- 推計人口
- 約10万人 (2023)
- 人口密度
- 約225
- 主要言語
- 英語
- 主要宗教
- キリスト教(主にアンギカン、モラヴィア派、ペンテコステ派など)
- 国歌
- Fair Antigua, We Salute Thee
- 国際電話番号
- +1-268
- インターネットTLD
- .ag
歴史
1493 年にコロンブスが命名、1667 年から英国植民地となり、1981 年 11 月 1 日に独立した。
先住のアラワク系が暮らしていた島を 1493 年にコロンブスが「聖マリア・デ・ラ・アンティグア」と命名。 17 世紀にフランス・英国が相次いで進出し、1667 年以降は英国植民地として砂糖プランテーション経済を形成した。 19 世紀の奴隷制廃止と 20 世紀の自治拡大を経て、1958 年に西インド連邦へ参加。 1967 年に英国との「自由連合」下で内政自治権を獲得し、1981 年には英連邦王国の一員として完全独立。 1990 年代はハリケーン被害と観光低迷に苦しんだが、2000 年代半ば以降は豪華リゾート開発で成長を回復。 2017 年のハリケーン・イルマではバーブーダ島が壊滅的被害を受け、復興と気候レジリエンスが現在の大きな政治課題となっている。
地理・気候
サンゴ礁で囲まれた低い火山島と石灰岩台地から成り、干魃気味のサバナが広がる。最高峰はアンティグア島のボギー山(標高 395m)。
熱帯サバナ気候(Aw)
- 面積
- 北アメリカ(カリブ海) / 442 km²
- 首都
- セントジョンズ
- 最大都市
- セントジョンズ
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: 立憲君主制・議会民主主義
経済
通貨: 東カリブ・ドル (XCD)
GDP(名目): 18.1 億ドル (2023)
GDP(PPP): 25.6 億国際ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: 英語
時間帯: 大西洋標準時(AST)
文化・習慣
民族集団
アフリカ系アンティグアン, 混血(ムラート), 欧州系(英国系・ポルトガル系), 他カリブ諸島出身移民, 中東系レバノン人
平均寿命
約79.5歳
識字率
約99%
国民的スポーツ
クリケット, サッカー, ヨット(セーリング), 陸上競技, ネットボール, ラグビー