アメリカンサモアの概要
南太平洋・ポリネシアに位置するアメリカ合衆国の準州で、サモア諸島の東半分を占める火山島と珊瑚環礁から成る小さな島嶼領域。
基本情報
アメリカ領サモアはトゥトゥイラ島、マヌア諸島、ローズ環礁、スウェインズ島など合計約199km²の面積を持ち、豊かな熱帯雨林とサンゴ礁、深いフィヨルドのようなパゴパゴ湾など変化に富む自然を有する。住民の大半はポリネシア系サモア人で、サモア語と英語のバイリンガル文化が根付き、伝統的首長制度「ファーアマタイ」とキリスト教が共存する社会を形成している。漁業と米本土向けマグロ缶詰産業が経済の柱で、近年はエコツーリズムと文化体験型観光の振興が図られている。米国パスポートを持つが市民権は自動付与されないなど独特の法的地位を持つことでも知られる。
- 正式名称
- アメリカ領サモア(米国未編入準州)
- 通称
- アメリカンサモア
- 国コード(数字3桁)
- 016
- 国コード(英字3桁)
- ASM
- 国コード(英字2桁)
- AS
- 推計人口
- 約4.9万人(2023年推計) (2020)
- 人口密度
- 約250人/km²
- 主要言語
- サモア語, 英語
- 主要宗教
- キリスト教(会衆派系、カトリック、メソジスト、末日聖徒など)
- 国歌
- Amerika Samoa(領歌)/The Star-Spangled Banner(米国国歌)
- 国際電話番号
- +1-684
- インターネットTLD
- .as
歴史
1899年の三国協定でサモア諸島は東西に分割され、米国が東側を領有。1900年に海軍政庁が設置され、1967年憲法で自治政府が発足した。
古代より人が住み、マヌア王家が広域に影響力を持った。19世紀、列強の角逐でサモア諸島は分割され、1900年に米国が東側を編入。海軍の石炭補給基地として発展する一方、住民は伝統制度を維持しながら自治を求め、1967年の憲法制定で知事公選・議会設置が実現した。現在も国際連合の非自治地域リストに掲載されるが、文化アイデンティティと米国との結び付きが並存する体制が続いている。
地理・気候
鋸歯状の火山性尾根と深い入江が連なり、海岸線にはマングローブと白砂ビーチ、沖合にはサンゴ礁が発達。中央部は熱帯雨林に覆われ、果実コウモリやルソンヒタキなど固有種が生息する。
熱帯雨林気候(Af)
- 面積
- オセアニア / 199 km²
- 首都
- パゴパゴ(公式立法所在地はファガトゴ)
- 最大都市
- タフナ
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: アメリカ合衆国の未編入・未組織準州(自治政府あり)
経済
通貨: アメリカ合衆国ドル (USD)
GDP(名目): 0.79 十億米ドル (2021)
GDP(PPP):
言語・時間帯
主要言語: サモア語, 英語
時間帯: サモア時間(SST)
文化・習慣
民族集団
サモア人, トンガ系, ミックス・ポリネシアン, フィリピン系, 中国系, 白人, その他太平洋諸島系
平均寿命
73.3歳
識字率
97%
国民的スポーツ
ラグビーリーグ, アメリカンフットボール, ファウタシ(長艇競漕), キリキティ(サモア式クリケット), バレーボール