アンドラの概要
ピレネー山脈の谷間に位置する立憲君主制のミニ国家。フランスとスペインの共同元首を戴く独特の政治制度を持つ。
基本情報
アンドラはヨーロッパでも指折りの小国で、雪をいただくピレネー山脈に挟まれた谷に7つの教区が点在する。関税優遇と免税ショッピング、300kmを超えるスキーコース、ローマ時代からの温泉文化などが観光の柱。通貨はユーロを使用し、物価は隣国より低いことから週末になるとスペイン・フランスから買い物客が押し寄せる。公用語はカタルーニャ語で、古来の石造家屋と近代リゾートが共存する風景が魅力である。
- 正式名称
- アンドラ公国
- 通称
- アンドラ
- 国コード(数字3桁)
- 020
- 国コード(英字3桁)
- AND
- 国コード(英字2桁)
- AD
- 推計人口
- 7.9万人 (2023)
- 人口密度
- 約170人/km²
- 主要言語
- カタルーニャ語
- 主要宗教
- ローマ・カトリック
- 国歌
- El Gran Carlemany(偉大なるカール大帝)
- 国際電話番号
- +376
- インターネットTLD
- .ad
歴史
1278年の宗主契約でウルヘル司教とフォワ伯の共同統治が確立し、1993年に近代憲法を制定して主権国家として国連加盟を果たした。
古代にはイベリア系部族が住み、カール大帝の辺境領を起源に中世を通じて周辺領主の争いに翻弄された。1278年のパリアージュによりカトリックのウルヘル司教とフランス側貴族が共同君主となり、以後700年以上にわたり併合を免れて存続。フランス革命期やナポレオン戦争で揺れたが、19世紀以降は自治を維持し、1993年国民投票で立憲国家として独立を国際的に承認。EU域外ながらユーロ経済圏に組み込まれ、観光立国として発展している。
地理・気候
ピレネー山脈に刻まれたU字谷と急峻な稜線が国土を占め、標高900〜2,942mに多様な高山生態系が広がる。
高山性地中海気候
- 面積
- ヨーロッパ / 468 km²
- 首都
- アンドラ・ラ・ベリャ
- 最大都市
- アンドラ・ラ・ベリャ
- 海岸線の有無
- 無
- 隣接国
- フランス, スペイン
政治
政治体制: 立憲君主制(共同元首制)と議会制民主主義
経済
通貨: ユーロ (EUR)
GDP(名目): 3.6 十億米ドル (2023)
GDP(PPP): 5.0 十億国際ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: カタルーニャ語
時間帯: CET, CEST
文化・習慣
民族集団
アンドラ人, スペイン系, ポルトガル系, フランス系, その他ヨーロッパ系, 北アフリカ系
平均寿命
83.5歳
識字率
100%
国民的スポーツ
スキー, サッカー, 自転車ロードレース, ラグビー, 山岳ランニング