アルバニアの概要
バルカン半島西岸に位置し、アドリア海とイオニア海に面する多民族・多宗教の共和制国家。
基本情報
アルバニアは山岳地帯が国土の約7割を占め、古代イリュリアに起源を持つ独自のアルバニア語を公用語とする。長いオスマン帝国支配の影響でイスラム文化が色濃く残る一方、キリスト教文化とも共存し、高い世俗性を特徴とする。1990年代に急速な民主化と市場経済化を経験し、現在はEU加盟を目指して制度改革を進めている。美しい海岸線「アルバニア・リヴィエラ」とユネスコ世界遺産の古都ベラトやブトリントが観光資源として注目を集めるほか、近年はITサービスやアウトソーシング産業も発展している。
- 正式名称
- アルバニア共和国
- 通称
- アルバニア
- 国コード(数字3桁)
- 008
- 国コード(英字3桁)
- ALB
- 国コード(英字2桁)
- AL
- 推計人口
- 約280万人 (2023)
- 人口密度
- 約100人/km²
- 主要言語
- アルバニア語
- 主要宗教
- イスラム教(スンニ派・ベクタシュ教団), キリスト教(正教会・カトリック), 無宗教
- 国歌
- Himni i Flamurit(旗の賛歌)
- 国際電話番号
- +355
- インターネットTLD
- .al
歴史
1912年に独立宣言、第二次世界大戦後は孤立的な社会主義体制を経て1991年に民主化。
古代イリュリアからローマ・東ローマの支配を受けた後、15世紀にオスマン帝国に併合された。19世紀末の民族覚醒運動を経て1912年に独立。第二次大戦後はエンヴェル・ホッジャ率いる社会主義政権が鎖国政策と「無神国家」を宣言し、長期にわたり孤立した。1985年のホッジャ死去と東欧民主化の波を受けて1991年に共和国へ移行。1997年のネズミ講破綻による暴動を乗り越え、2009年NATO加盟、2020年にEU加盟交渉入りが正式決定した。
地理・気候
西部の沿岸平野と東部・北部のディナル・アルプス山脈で構成され、渓谷とカルスト地形が多い。
地中海性気候(内陸高地は大陸性)
- 面積
- ヨーロッパ / 28748 km²
- 首都
- ティラナ
- 最大都市
- ティラナ
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- シュコダル湖, オフリド湖, プレスパ湖
- 隣接国
- モンテネグロ, コソボ, 北マケドニア, ギリシャ
政治
政治体制: 議会制共和制
経済
通貨: レク (ALL)
GDP(名目): 18.3 十億ドル (2023)
GDP(PPP): 53.5 十億ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: アルバニア語
時間帯: 中央ヨーロッパ時間
文化・習慣
民族集団
アルバニア人, ギリシャ人, ロマ, マケドニア人, モンテネグロ人, アローマン人, ボスニャク, セルビア人
平均寿命
78.2歳
識字率
98.7%
国民的スポーツ
サッカー, バスケットボール, バレーボール, フットサル, 重量挙げ