基本情報

アンギラは面積わずか91km²の石灰質サンゴ礁で形成された平坦な島で、周囲には20以上の小島・岩礁を抱える。観光業と漁業、そして近年急伸した国別コードトップレベルドメイン「.ai」のライセンス収入が経済を支える。気候は年間を通じて温暖で、湿度は比較的低く、ハリケーンシーズン以外は穏やかな貿易風が吹く。美しいビーチや手付かずのサンゴ礁は高級リゾートやセーリング客に人気で、リピーターが多い。歴史的にはアラワク族とカリブ族の居住から始まり、17世紀に英国が入植。政治的には議会制民主主義を採用し、法制度は英国流のコモンローに基づく。

正式名称
アンギラ
通称
アンギラ
国コード(数字3桁)
660
国コード(英字3桁)
AIA
国コード(英字2桁)
AI
推計人口
1.6万人 (2023)
人口密度
約170人/km²
主要言語
英語
主要宗教
プロテスタント(英国国教会、メソジスト、バプテストなど)
国歌
God Save the King(王室国歌)/God Bless Anguilla(地域歌)
国際電話番号
+1-264
インターネットTLD
.ai

歴史

1632年以降英国の支配下にあり、1980年にセントクリストファー・ネイビスから正式分離して現在の形となった。

1493年にコロンブスが「アンギラ(ウナギ)」と命名した後、島は主に先住民カリブ族の拠点だった。1632年にイングランド入植者が綿花とタバコ農園を開き、黒人奴隷が労働力として連行される。1825年からセントクリストファー島の行政管轄下に置かれるが、本島住民は一貫して反発し、1967年には「アンギラ共和国」を宣言。英国は1969年に平和裡に統治を回復し、1976年に自治憲章、1980年に正式分離を認めた。以降は英国王を元首としつつ高度な自治を享受している。

地理・気候

石灰岩で出来た平坦なサンゴ礁島で、湿地帯が少なく、海岸線は入り江と長い白砂ビーチが連続する。内陸は低木とサボテンが点在する乾燥草原。

熱帯サバナ(海洋性)

面積
北アメリカ / 91 km²
首都
バレー
最大都市
バレー
海岸線の有無
資源
魚介類, ロブスター, 海塩, 石灰岩, サンゴ礁, ホワイトサンド, 貿易風, 太陽光, マンブレラマングローブ, シーグラスベッド, ウミガメ営巣地

政治

政治体制: 立憲君主制下の議会制民主主義(イギリス海外領土)

経済

通貨: 東カリブドル (XCD)

GDP(名目): 3.9 億米ドル (2023)

GDP(PPP): 4.8 億米ドル (2023)

言語・時間帯

主要言語: 英語

時間帯: AST

文化・習慣

民族集団

アフロ・アンギリアン, 混血(ムラート), ヨーロッパ系, 東インド系, ヒスパニック系, その他

平均寿命

81.1歳

識字率

95%

国民的スポーツ

クリケット, ボートレース(セーリング), サッカー, バスケットボール, 陸上競技

国旗

アンギラ 国旗

国章

アンギラ 国章