アフガニスタンの概要
中央・南アジア、イラン高原とヒマラヤの間に位置する山岳内陸国。
基本情報
アフガニスタンは古代から東西交易路の十字路として栄え、ギリシア・仏教・イスラムなど多彩な文明が交錯した。現在はターリバーンが実権を握り、イスラム法に基づく首長国体制の下で統治が行われている。山岳が国土の大半を占め、農牧業と地下資源が主要産業。長期紛争と度重なる干ばつによりインフラ・社会基盤は疲弊しているが、豊富な鉱物資源と若い人口を抱え、復興と開発の潜在力も大きい。
- 正式名称
- アフガニスタン・イスラム首長国
- 通称
- アフガニスタン
- 国コード(数字3桁)
- 004
- 国コード(英字3桁)
- AFG
- 国コード(英字2桁)
- AF
- 推計人口
- 4,270万人 (2024)
- 人口密度
- 約65人/km2
- 主要言語
- パシュトー語, ダリー語
- 主要宗教
- イスラム教
- 国歌
- This is the Home of the Brave(2021年再導入)
- 国際電話番号
- +93
- インターネットTLD
- .af
歴史
1747年のドゥッラーニー帝国建国を近代国家の起点とし、19世紀は英露の緩衝国、20世紀後半以降はクーデター・内戦・外国軍介入が続いた。
ドゥッラーニー帝国成立後、パシュトゥーン人王朝が支配。19世紀には三次にわたるアングロ・アフガン戦争を経て独立を維持した。1979年ソ連侵攻とムジャーヒディーン抵抗、1996年ターリバーン政権樹立、2001年米軍主導の侵攻と共和国樹立、2021年再びターリバーンが全土を掌握しイスラム首長国を宣言。政体の変転が激しく、現在も国際的承認や国家再建が課題である。
地理・気候
国土の約7割が標高1000m以上の山岳。ヒンドゥークシュ山脈が東西に走り、北部と南西部に細長い乾燥平原が広がる。
乾燥した大陸性気候(夏暑く冬寒い内陸型)
- 面積
- アジア / 652225 km²
- 首都
- カーブル
- 最大都市
- カーブル
- 海岸線の有無
- 無
- 主要湖沼
- ハムーン湖
- 隣接国
- パキスタン, イラン, トルクメニスタン, ウズベキスタン, タジキスタン, 中国
政治
政治体制: イスラム首長制(イスラム法に基づく宗教的指導者を頂点とする体制)
経済
通貨: アフガニ (AFN)
GDP(名目): 145.8 億ドル (2023)
GDP(PPP): 810 億ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: パシュトー語, ダリー語
時間帯: アフガニスタン時間
文化・習慣
民族集団
パシュトゥーン人, タジク人, ハザーラ人, ウズベク人, アイマーク人, トルクメン人, ヌーリスターン人, バローチ人, キルギス人
平均寿命
約64歳
識字率
約43%
国民的スポーツ
クリケット, ブズカシ, サッカー, レスリング, セパタクロー